カナダ横断旅行についての学員会時報の記事(西村輝雄さん記)

                「カナダ5500キロ横断」 白門43会

白門43会では2年前の10月に18人でバンクーバーを訪問、バンクーバー白門会と交流会を行った。今回はカナダの魅力に取り付かれたその内の10人がカナダ横断を企画、実施となった。実施プラン等全てを前回にもお世話になった中村武照・喜子さん夫妻にお願いをした。バンクーバーからトロント、ナイアガラまでと一口に云っても5500キロ、東京―大阪を5往復するに等しい距離である。

10人全員、国際免許を準備、先発の中村夫妻が待ち受けてくれているバンクーバーへ9月8日に飛んだ。今回は「@レイクルーズ、バンフを中心にカナディアンロッキーを巡る。Aカルガリーから東方へ360度見渡す限り麦畑という大平原の続く中を走る。Bトロント・ナイアガラを観光する。」の3点ともう一つの重要な目的はバンクーバー白門会との再会であった。9日朝、2台のレンタカーに分乗、トランスカナダハイウェイ1号線をロッキーに向けてスタート。ホテルは観光客の多いロッキーとトロント・ナイアガラは事前に予約を入れてあるが、4日目からの6日間は大まかな走行目標のみで、その日の行程によって宿泊する街もホテルも決めるという行き当たりばったり的な楽しさがあった。

ホテルと食事を摂るところが決まっていないと落ち着かないという男性メンバーもいたが、午後の3時頃に今日はこの辺りまで走って宿を探すというパターンが定着、食事は泊まるモーテルでその街のレストランの紹介を得るとか楽しさが増して行った。車の運転も100キロ走行または1時間で交代を目途に走る。トランスカナダは大型トラックが多いものの車線の幅が広く、マナーが良く、キープライトが守られておりスピードも場所によっては異なるが100キロから110キロ制限で走り易い環境であった。問題はインターを下りてからの市街地走行などにあったが無事、最後まで走ることが出来た。       

ロッキーとナイアガラについては多くの諸兄が訪問されており、割愛を(詳細は43会HPにて)させて戴きます。

4日目から進路を若干変更して、カルガリーから東北へ150キロのドラムヘラーへ行った。アルバータザウルスの頭部の化石が発見された場所でもあり、古生物博物館で素晴らしい体験をした。その後、360度見渡す限り地平線まで麦畑これぞカナダを眺めては、感動し、車と止めては写真を、来て見て、初めて実感するこの広大さにOh!Canada!!と感嘆し、走り、黄葉から紅葉へと美しく変わり始める五大湖の北岸を走り続けてトロントに入った。

トロントでは中村喜子さんのお友達が住まわれている高級住宅街の大きなお宅にお招きを戴いて、ご家族、ご友人揃っての大歓迎を受けた。大変貴重な体験であった。

ナイアガラ観光後、バンクーバーにはトロントから空路で戻ることになった。

空港でレンタカーを返すと走行距離は5474キロ、ジェットで5時間の処を走った訳で驚くべきことである。

バンクーバーでは到着後、バンクーバー白門会の幹部の方々との懇親会に、中国料理フラミンゴで林名誉会長夫妻、今泉会長に出迎えられて、2年ぶりの再会を喜び、近況と今回の43会の横断旅行の感想などに花が咲いた。バンクーバーならではの海鮮料理に舌鼓を、今回、走り切れなかったトロントから東のセントジョーズなどへの話も出て、話題は尽きなかった。法科大学院の司法試験合格者が東大を抜いてTOPに戻ったという報告を大きな拍手で祝った。太平洋を隔てた白門会は中村さんのご尽力により、さらに絆を強くした。

還暦を越えてからのカナダ横断5500キロをよくがんばったと今更ながらに思いを深くしています。