私のしてきたこと、思ったこと
−70年の人生を振り返って−
平成23年11月26日の支部総会後、支部の幹事である池谷 保氏を講師にお願いし、講演会が開催されました。
演題は「私のしてきたこと、思ったこと」でした。
池谷氏は、静岡県庁に就職し、静岡大学法経短期大学夜間部を卒業後に中央大学通信教育部の3年に編入学され、昭
和41年3月に卒業されました。地方公務員時代、民間への出向時代、沼津市及び藤枝市の特別職を経て今は、
「志太榛原経済フォーラムの専務理事」として活躍されています。
講演は、70年の人生を振り返り、“自分がしてきたこと、思ったこと”を語ってくれました。
42年間の公務員時代には、異動する度に自ら異種職場を希望し、その分野の勉強をし、多くの人と交わることが出
来たことが財産となった。仕事を通じて社会の仕組みを知ることが出来た。
その中でも職場の司法試験挑戦者との法律ゼミの勉強を通して、通教生時代は勉強に目覚めた時期であった。職場は
スクーリング参加に協力・理解があって恵まれていた。
公務員時代は許認可事務を長期にわたり担当していて、申請者・場合によっては政治家との対応で石頭とか柔軟性に
欠ける人物という批判も受けたこともあった。「悪法も法なり」を実感、現行法の欠けている箇所、倫理観も勉強した。
浜松地域テクノポリスの推進、浜名湖国際頭脳センター設立への出向、県東部地区のIT応用技術研究会の設立も担当
した。
財団法人「しずおか産業創造機構」の常務理事として出向したときには、「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を
伸ばせ。」という、二宮尊徳翁の言葉を座右の銘とした雌伏の一年も経験した。地元の藤枝市役所の最後の収入役も勤
められた。
「私のしてきたこと、思ったこと」を講演する池谷氏と聴き入る支部員
講演の締めくくりとして「サムエル・ウルマンの青春」のことばを朗読されたのが、印象的であった。以下に記載する。
「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ちかたを言う、薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく、たくま
しい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさす。青春とは人生の深い泉の清新さをいう。青春とは怯懦を退ける勇気、安
易を振り捨てる冒険心を意味する。ときには、二十歳の青年よりも六十歳の人に青春がある。年を重ねただけで人は老い
ない。理想を失うとき初めて老いる。歳月は皮膚にしわを増すが、情熱を失えば心はしぼむ。苦悩・恐怖・失望により気
力は地に這い、清新は芥になる。六十歳であろうと十六歳であろうと人の胸には、驚異に魅かれる心、おさな児のような
未知への探究心、人生への興味の歓喜がある。君にも吾にも見えざる駅逓が心にある。人から神から美・希望・喜悦・勇
気・力の霊感を受ける限り君は若い。霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ、悲歎の氷にとざされるとき、二十歳であ
ろうと人は老いる。頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、八十歳であろうと人は青春にして已む。」
この詩を常に胸に刻んで、人生を進みましょう。 (文責 野中公好)