第10回定時総会報告
2002.6.8
上野精養軒
(「白門41会だより」第24号より)
トピックス総目次

 定時総会・懇親会が6月8日(土)午後3時より、上野精養軒(社長 41会会員 永岡 公氏)で開催された。定刻3時、長内了幹事長の挨拶をもって始まった。この一年、残念にも亡くなられた3君 小林久二君(経)、平光浩君(経)、佐藤昭次君(文)への黙祷を参加者全員で捧げました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 
総 会
 総会は今年度理工学部担当ということで、議長に岸毅君が(予定していた能登遅参の為)選出されました。ひき続き、2001年度事業報告及び決算報告が長内幹事長、阿部・太田両会計幹事から報告され、田中・小森両会計監事から会計が適正であるとの報告がなされた。検討の結果、第1号議案が了承された。
 次に2002年度事業計画及び予算に関する件が提案された。会報の発行、会員名簿の発行、新規会員の勧誘、スポーツ応援(ボート部、野球部、陸上部)、見学(相撲部屋)、参加(ゴルフ、青梅マラソン)、つり大会、江戸川花火大会、大学・学員会主催行事(留学生を励ます会、中大ハイク)、その他についての計画および担当幹事案が審議され、第2号案も原案通り承認された。第3号議案、創立125周年記念プロジェクトへの取り組みに関する件。41会として2500万円(会員一人当り5万円 学内関係者一人当り100万円)を募金する権についても承認された。第4号議案、白門41会ホームページ開設に関する件。第5号議案、次回定時総会に関する件 (2003年3月29日又は4月6日、多摩校舎にて)も全会一致で承認された。
 
講演会
 引き続き、講演会は午後4時より 柳井俊二氏(中大法学部教授・前駐米大使)によりテーマ「21世紀の世界と日米関係」で行なわれた。講演に先立ち、長内幹事長より紹介がされた。良く知られていることだが、同氏は長く駐米大使として活躍してきたため世界的な著名人である。このような人は、非常に多くのいわば世界中の大学が講義や講演を希望するため、客員教授や非常勤講師という形をとることが一般的である。中央大学に専任教授として就任されたということは、同氏の我ら母校への強い希望と情熱の結果である。特に国際関係、国際法を中心として法学部にさらに厚みを与えることが出来る。また新入生に対しても講義をしている。との紹介があった。
 内容は、昨年の9月11日全世界を震撼させた、米国同時多発テロの話から始まり、氏の多年の駐米大使としての日米トップとの関係が中心であった。いわば現代史の最もホットの部分の話である。我々もTVや新聞のニュースで知っていたこともあったが、現場に居た人から聞くと、生々しく思い出したり、納得したことも多かった。また、すべての日米トップ会談には同席しており、プレス発表とは異なる真実もあった様である。湾岸戦争の折、日本は80億ドルにものぼる巨額の米国協力にもかかわらず、殆んど評価されなかったのに、今回の素早い小泉総理による自衛隊の派遣に対し、ブッシュ大統領より大きな評価が与えられた。また「ショー・ザ・フラッグ」については日米トップ会談に同席された同氏は「この話はなかった」と明確に断定された。また、この語句については種々の批判や、感想も多くあったと話された。
 この10数年に渡る日米関係は競争から協調に変化し、21世紀はさらに親密なものに発展するだろうと予想された。しかも広大な国土を有するエネルギー大国のアメリカと、自信を失いつつある日本を対比して、今後、この関係が軸として働くだろうと語った。またエピソードは多く有しており、米大統領ブッシュ氏とイギリスのブレアー首相との比較論や、小泉総理がキャンプデービッドに迎えられた意味など、とても興味あふれるものであった。時間の経つのがとても早く、今後さらに続編が期待される。
 
懇親会
 午後5時より3階の大広間で開かれた。いつものことながら永岡社長の計らいで上野精養軒の最も眺望の良い部屋での懇親会はうまい料理と久しぶりの友人との歓談の場としては最高である。永岡さんありがとう。
 開会に先立って、箱根駅伝6連覇時のアンカー若松軍蔵君の実況放送(テープ)が流れた。昨年その時の写真が発見され、同じ頃放送テープも見つかったとのことである。毎年正月箱根の季節にはいつも同君の活躍と、そして最近なかなか優勝ができなくなってしまった母校を応援する。
 まず定例5時に長内幹事長の開会の話し、乾杯は名古屋より上京した亘君にお願いした。同君は名古屋教育界の現状と内外における活動の報告を興味深く語った。
 来賓挨拶は、学員会副会長の神谷氏と常任理事の辰川氏によって行なわれた。両氏は中央大学の現状と41会に寄せる期待のお話であった。21世紀さらに大きく飛躍出来る可能性のある母校さらに頑張って欲しい。
 なお、司会は初めを能登(理工)が、乾杯以後は島藤君がすべて取り仕切ってくれた。話術の巧みな同君によって懇親会はさらに盛上り、41会に参加し出席した喜びを感じた。
 
フィナーレ
 楽しい懇親会も、話の輪がいくつも出来、そして入れ換り新たな出会いもあり、旧友の消息も聞くことが出来、活躍の話もあり、全員、何歳も若くなったに違いない。
 終了時刻が近づき、応援団OB角田勝幹事のリードで、中央大学応援歌・校歌・惜別の歌を全員輪になって声高らかに歌った。そして写真いつも児玉康孝君ありがとう。そしてスナップも多くシャッタを切っていた同君に感謝。
 さらに二次会、またこの場でもカラオケ、ダンス、そして飲み物が限りなし、社長さんありがとう。
                              (能登正之)