また今年も走ってくれた。歳を取るにつれて頼もしくなってくる主人を見ていて、この人と一緒になって本当に良かったと感じている。結婚した頃は高度経済成長時代、オリンピックの熱気も冷めやらず、そのまま経済も生活も上昇発展を続けていた頃で、主人は会社人間、幸いにも子供を授かり、母子家庭そのものだったことを思い出す。
専業主婦として正に家庭内“奴隷”・・・・・チョットきついかな? 起床と同時に食事・洗濯、アイロン当てから靴磨きまで、でもタマには子供とお昼寝(タマにですよ)、そして何時に帰宅するか分からない主人を待つ・・・・・これが毎日の日課だった。主人はますます仕事が忙しくなり、台風時などは「電気を守るため」会社に待機。長女の突然の不幸、長男の中学から6年間の鹿児島との別居生活、次男との母子家庭等々、走馬灯のように駆け巡る。何事にも前向きでプラス思考の主人・・・・・今、こうして完走後の明るい笑顔を見ているとこれからも一層精進して元気で年金をもらい続けてもらいたい・・・・・そのための主婦業に誇りを感じている。
強かったなあ〜、人生もよく「マラソン」にたとえられるが、正にそのとおり、派手なパフォーマンスはいらない。そう言えば“質素で、堅実で、あせらず、着実に人生の年輪を刻んでいこうや。ついてこれるか”・・・・・当時は「キザ」に聞こえた言葉(殺し文句)も、我が家の社長(私ですよ)におさまった今でも、「我慢の場面は沢山あったけど、よくやってきたなあ〜」と、歳を重ねる毎にしみじみと感じている。
昨年、今年と青梅・東京マラソンを完走する主人に、やはり仕事に見せるすごいパワーの延長としての頼もしさが、さらに深い夫婦愛につながり、食事への一層の気配り、仕事に集中できる環境づくり、主人の趣味のキジ飼育(以前はこんな住宅密集地で嫌だなあ・・・・・と胃が痛くなっていたが)に協力することでストレスから解放してやろう・・・・・等々、懸命に私の仕事を探している。そう考え行動するようになると、不思議なものでキジの方から寄ってきて、私の手からエサを啄ばむようになってきた。年輪を重ねた心の変化が鳥にも通じるらしい。
「青梅かんぽの宿」で見せる主人の屈託のない笑顔を見ていると、「仲間というのは本当にいいもんだなあ〜」と・・・・・九州在住トライアスリートの入江さん、流石に軽快な藤本さん、ここ数年伴走者として奉仕の直井さん、ボート部の根性で走る田中さん・・・・・常連だった大島裁判官、茂原の千村さんお顔が見えませんでした。お元気ですか?
今年も久保田前青梅陸協会長の奥様のご好意に甘えて着替えをさせて頂き、前泊組の平山さんを始め25名余(佐藤貴美子さんのお孫さんも)の応援団で「青梅かんぽの宿」は熱気に包まれ、大いに盛り上がりました。みなさんありがとうございます。来年もまた「青梅かんぽの宿」で元気にお会いしましょう。