2013年2月17日(日曜日)晴のち曇り、前日の吹き荒れた風が嘘のように治まり、とは言っても新宿から来た私には、山岳地帯の霊気さえ迫る2月の寒さだった。
ランナーは9時30分河辺町の日本たばこ産業前をスタートしたばかり。市川さんと私は、青梅9時31分発「御岳」行の電車に乗った。ランナーと電車は同時くらいに、折り返し地点の日向和田に着くそうだ。
5.2キロ、折り返し点の手前300メートルに応援の陣を取り、あぁ間に合ったと思う間もなく、一陣が到着。引き締まった顔に冷気を切って走る姿に圧倒され、応援の声を張り上げようにも胸が一杯になり、ジーンと立っているばかり。
スタートから15分。やっと落ち着いて声が出ると思ったところへ若者が列をなして走り抜ける。早稲田、明治、国学院久我山、拓大、東洋などの高校や会社のユニフォームの面々。寂しいかな、中大の「C」マークを見かける事はなかった。ただ、一人、真中の方を走りながら、歩道側へ寄って「中大だよ」と息を切らして声をかけて下さった方がいた。同類の60代?
往路側がランナーでうまる頃は我々の同期を探すのが大変。手を振る入江さんを見つけ、伴走の笑顔の直井さんも見つけた。そろそろ、ニコニコ元気組が去ってファッションショウなる一団。苦しくても走るしかないんだよねえーの一団、それもまた感動であった。
市川さんの応援技は、きっと多くのランナーに励ましの刻印を残したに違いない。 「スタートから、 15分。16分・ ・ ・だよ!」と分刻みで声を張り上げ、後半は、
「まだ間に合うよ(注1) 、折り返しまであと300メートルだよ、大丈夫だよ! 」を聞いて、重い足に勇気を奮った人は何人もいたはずだ。因みに、当日の市川さんのいでたちは、中大応援団の八ツピに手には中大の職を持つという完璧ともいえる応援スタイルだ。それだけに中大付属高校生のいない寂しさを何とかしなくちゃ!
終わって、午後の「41会」打ち上げ会場に向かう道々、市川さんから初回30キロの部の優勝者は中大卒、同期の若松さんだったんだよ、との話を聞いた。
打ち上げ会(カンポの宿青梅)には、走者5名が一風呂あびて、清々しく会場に臨み、拍手喝采を受けた(注2) 。皆は、走者の若さと、気合に、 「我もまた若あれかし!」の思いを強く抱いたに違いない!
3年後の50回記念大会には、かつて一度は走った平山さん、千村さん、藤本さん等々、皆走りましょうとの掛け声も高く、さつそく明日からは練習、練習・
・が始まる事でしょう! (注.1)10キロの部折り返し地点の制限時間は10時16分。その後の到着者は待機している収容バスに乗せられ帰る。
(注.2)喝采を受けた5名:入江昭雄さん、植田稔さん、田口昭夫さん、田中兼勝さん、直井誠さん(あいうえお順) (岩渕正子)
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