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平成27年の下町散策は10月10日(土)柴又方面でした。これは一昨年も企画したものですが、悪天候もあり実施できなかったものを以前の計画通り実行に移したものです。
今回は土曜日だったせいか、柴又駅前で地元の人によるボランティア案内があるということで早速案内を頼み一行7人勇躍出発しました。するといつもは何気なくチラッと見ながら通り過ぎる寅さん像や柴又駅舎にもいろいろ隠れた見所がある事を説明され改めて柴又を見つめ直す事が出来ました。
参道の風情を楽しみながら「帝釈天」こと経栄山題経寺に着く。相変わらず凛とした山門、鐘楼、見事な老松が出迎えてくれます。これもガイド氏が丁寧に説明してくれたお蔭でいろいろな事が分かりました。(個人ではなかなか頼みにくいガイドもグループだと気軽にしかも無償で頼める有り難さを実感する!)参拝後、題経寺自慢の本堂彫刻ギャラリーと大庭園を見学、彫刻は絵巻物風になっており解説付きだと“成る程”と思いながら観賞しました。おまけに客殿床の間の樹齢1500年、日本一の南天の床柱にいたってはまさに“これ南天の木”と叫んでしまう程です。
庭園も回廊をめぐりながら観賞出来る様になっており無駄がありません。さてここで創業250年柴又の名店「川千家」でぜいたくに鰻の昼食後寅さん記念館へ。ここは何と言っても松竹撮影所から移設した「くるまや」のセットが見もの、ホンモノだけに臨場感タップリ!寅さんファンにはたまらない魅力です。
数々の名シーンに浸り山田洋次ミュージアムを経ていよいよ矢切の渡し場へ、ガイド氏はここまで案内してくれました。なにがしかのお礼をと思い、渡そうとしましたが固辞されてしまいました(見ず知らずの人にこんなに長時間無償で何かをやってもらったという経験がない私にとってこれは感激モノ)。
渡し船は昔ながらの手こぎで若い船頭さんが器用に操り無事対岸の松戸市へ、ここは前にも記述しましたが見渡す限りの田園風景、都心に住んでる私にとってこんな近くにこんな風景があるんだなあ〜と改めて感動する次第でした。
この田園を抜け小高い所に野菊の墓文学碑が、しばし民さんに思いを馳せながら庚申塔へ、そこには「矢切」の由来にかかわる悲しい歴史が--- それをここで語りつくす事は出来ないので興味の有る人は是非行って見て下さい、驚きますヨ〜
ともあれ北総線矢切駅まで全員無事到着し解散お疲れ様でした。 (土田和正)
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