箱根駅伝は、大正9 年に始まった日本で一番古い歴史を持つ伝統ある大会である。箱根駅伝に出場した大学は、強豪、名門、常連、新鋭、古豪と様々な名称で呼ばれることが多い。
「強豪校」とは、どういった大学を指すのか。「広辞苑」によると、「強豪」とは「勢いが盛んで強いこと」と書いてある。「強い」と言うからには、箱根駅伝の実績が重要で箱根駅伝でどれだけの優勝を飾ったか、ということが強豪校の基準だと思う。
中大の箱根駅伝の歴史(〜 2016 年92 回大会)を振り返ってみると、
※出場回数90 回(A日大86 回- B早稲田85 回)
※連続出場回数87 回(A日体大68 回- B順大52 回)
※シード権出場回数51 回(日大51 回- B日体大48 回)
※優勝回数14 回(A早大13 回- B日大12 回- 順大11 回- 日体大10 回)
※連続優勝回数6回(A日体大5 回- B日大・順大・駒大4 回)
※完全優勝(往路⇔復路)回数9 回(日大9 回−B早稲田・日体大5 回)
※完全優勝(1 区→ 10 区)回数6 回(A日大2 回- B明治・早稲田・日体大・青学1 回)
※ 1 大会最多区間賞(中大9 区間賞-8 区間賞- 順大7 区間賞)
※箱根〜五輪出場選手数15 人(A早稲田13 人- B明治6 人)
上記の記録から見ても分かる通り、箱根駅伝と言えば中大、中大と言えば箱根駅伝。中大が6 連覇した1964 年(昭和39 年)40 回大会から32
年後の72 回大会に14 回目の優勝を遂げて以来、今回まで20 年優勝から遠ざかっている。
今の中大は「勢いがなくて弱い」。今こそ強い中大復活の使命を果たすべき時である。昔は強かったが今はさっぱりでは、「古い強豪」すなわち「古豪」という言葉が使われる。「中大は箱根駅伝の古豪と絶対に呼ばれてはならない!」「常連で強豪で名門中大と呼ばれる日が近々来るのを待ちたいと思います!」
それには、今も支えている應援團・チアガール・ブラスバンドの皆様を初め、大学、陸上関係者、他OBが一体となって支えなければならないと思います。
(入江昭雄)