2021年箱根駅伝
復路3位入賞
シード権取れずも来年に期待

邉田 幸藏
箱根駅伝応援 近況報告・エッセー一覧
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邉田幸藏(左)、野村修也部長
1月2日、往路午前8時スタート。晴天。シード権確実の前評判があり期待をもってテレビ応援した。

昨年に続き1区は千守倫央(2年)。スタートから想定外の17位と出遅れる。つづく2区はエース森凪也(3年)だが流れを取り戻せず区間16位。総合18位で次にタスキを引き渡す。3区はスーパールーキー吉居大和(1年)。ゴボウ抜きを期待するもなかなかペースを上げられず、後半大きく失速、区間15位。12月に行われた日本選手権の疲労と焦りも絡み、本来の実力を発揮できなかった。


藤原正和監督

3区吉居大和選手

7区中澤雄大選手

8区三浦卓朗選手

9区手島俊選手

10区川崎新太郎選手

4区三須健之助(4年)は、18位でタスキを受け取り最上級生の意地を示し、区間8位で快走する。5区は山登り。畝拓夢(4年)は昨年区間9位の成績ということで上位を期待したが、区間18位のまさかの大ブレーキ。往路19位と信じられない結果になり、シード権獲得は難しくなってきた。主力選手4名が全員ブレーキを起こし、負の連鎖が続いてしまった。粘り強く絶対勝ちに行く根性に欠けていました。過信による気の緩みがあったのでは。箱根路は強い寒風や起伏の多い区間、山登りなど逆境を乗り切る精神的強さが求められます。

昨年、碓井哲雄氏(元中大コーチ、日本テレビ箱根駅伝解説者)が母校へ次のようなエールを送っていたが、生かされなかった。『過信ではなく自信を持ちなさい。過信している人が多いんですよ。タイムはいいんだから自信を持たないと。 10番までに絶対入るという気持ちを1人1人持たないと駄目。記録は参考に。過信をしないように。』

1月3日 復路8時スタート、この日も快晴。いよいよ復路の逆襲を期待してテレビ応援。昨年に続き6区山下りは若林陽大(2年)、幸先よく区間5位の力走。逆襲の口火を切った。7区、箱根初出走の中澤雄大(2年)は区間5位の中大新記録で快走。総合17位に押し上げた。2年生二人が悪い流れを断ち切り、後半区間へと襷をつなぐ。その後も諦めずに前を追う。8区は中大エース三浦拓朗(3年)が区間7位の快走。総合14位に順位を上げた。9区、3年目にして念願の箱根出走となった手島駿(3年)は同じく7位の好走。総合12位に押し上げ、シード権獲得に一縷の希望を抱かせた。10区は川崎新太郎(4年)が粘り強い走りで最後の箱根路を区間5位の力走するも、総合12位に終わる。9年ぶりのシード権獲得を逃した。夢散る。残念。

復路3位入賞の健闘。中大スピリッツ健在なり。中大選手の根性は凄い。中大が往復路で3位以内は06年の往路3位以来、15年ぶりの快挙だ。5人全員が区間1桁順位で走り切った。希望も見えた。

復路順位は3位。過酷な状況下、総合順位19位から12位まで押し上げ、シード圏内までのタイムも2分以上縮めた。復路の頑張りで来年に明るい希望が持てた。藤原監督は文武両道にすぐれた優秀な監督。今回の惜敗をばねにして、粘り強く逞しい選手を揃えた勝負強いチームの育成に期待しています。

 そして中央大学の『輝かしい栄光』を再び取り戻してもらえると信じている。監督、選手の皆さん健闘本当に有難うございました。(邉田幸藏)