コロナ禍で思うこと

『TrioThe Ageless』結成し出番待つ

島 藤 傳
近況報告・エッセー一覧

    




コロナ、コロナで明け暮れる毎日、まさかこのような事態に遭遇しようとは、誰が予想したでしょうか。マルサスの人口論通りならかなりの人間が淘汰され、特に、高齢者の占める割合は想像を絶する数字になったでしょう。幸いなことに彼が人口論を唱えた200数十年前に比べ医学の進歩は周知のとおりです。それにしても100年前のスペイン風邪では、当時の世界人口の3分の1程度の5億人が感染したとされ、死亡者も1億人に達したのではないかといわれています。国内では、当時の人口5500万人に対し2380万人が感染したとされ38万8千人が亡くなっています。学者の中には45万人が死亡したと推計する人もいます。アメリカではパンデミック時の平均寿命が12歳下がったといわれています。東京大空襲の犠牲者が10万人といわれているから大変な数です。とにかく、感染から身を守るため極力外出を控えましょう。

さて、小生、定年後75歳のとき、何か地元に恩返しをとの思いからボランティア団体に登録しましたが、残念ながらコロナ禍でまだ仕事はしていません。幸い地元で年に1度開催される「ふれあい演芸会」はコロナの前だったので、今年で26回になる2月1日、小生もピアノの弾き語りで初参加しました。小学校3年生から90歳まで18組が参加し、小生以外は2名以上のグループ出演、小生の曲目は「ひめゆりの塔」でした。この曲は朝ドラ「エール」でご承知の古関祐而さんの作曲によるもので、沖縄戦で多くの犠牲者を出した「ひめゆり学徒隊」の悲しい物語を映画化した主題歌です。

この出演が縁で近くの町会からオファーがあり、急遽司会者養成学校の同級生とトリオを結成、その名も「Trio The Ageless」。6月26日本番予定で練習していましたが、コロナで延期となっています。今後は、コロナの終息を待って、老人ホーム等でボランティア活動をしたいと考えています。
一日でも早くコロナが終息することを祈りましょう。(島藤 傳)