
邉田幸藏(左)、故碓井哲雄氏(前箱根駅伝解説者)(中央)
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1月2日(土)往路、大手町、午前8時スタート。待ちに待ったシード権。1区エース吉居大和選手(2年法)スターター。6キロあたりから集団を抜け出し吉居らしいスピード感あふれる独走劇がはじまった。ダントツ、後続の2位集団を圧倒的に引きはなす。真紅のCマークは圧巻の独走。「空前絶後」といわれた記録を15年ぶりに打ち破り1時間0分40秒の区間新記録を打ち立てた。MVP、最優秀選手に与えられる「金栗四三杯」に選ばれる。中央大学では初めての受賞で大変栄誉。吉居大和選手は2
0 2 1年2月から単身渡米。世界のトップ・クラスの選手が所属するバウワーマン・トラッククラブで3ヵ月弱のトレーニングを行ってきた。世界を見すえて取り組んできている。昨年は月間走行距離を100〜150km以上増やすなど、しっかり走り込んでいる。2区〜4区は監督の想定どおりに順調に走行。5区山登りはルーキー阿部陽樹(1年文)に真紅タスキをつなぐ。力強くダイナミックな走行で区間6位の走りで往路6位をキープ。中央大学は11年ぶり1桁の順位で往路を終えた。シード権獲得の希望が見えてきた。
1月3日(日)復路、箱根・芦ノ湖午前8時スタート、いよいよ中央大学はシード権を目指して反撃が始まる。山下り6区は3年連続でベテラン若林陽大(3年法)が出走。区間5位の好走を見せた。8区中澤雄太(3年経)は区間3位の力走でチーム順位を3位まで押し上げた。安定した走りでチームに大きく貢献した。いよいよ9区は初出場の湯浅仁(2年経)が出走。区間3位の好成績で総合3位で襷をつなげた。創価大、東京国際大と並走し3位争いで箱根路を沸かせた。
いよいよ10区アンカーはキャプテン井上大輝(4年法)。途中足に痙攣を起こし失速をするも、余裕があり総合6位で大手町に笑顔でゴールイン。苦節10年、念願のシード権獲得。全国50万人の卒業生、欣喜雀躍、歓喜の声をあげる。名将藤原監督は『中央大学の栄光』を再び復活させてくれるものと信じている。
今春、吉居選手の弟吉居俊恭君(仙台育英高校)が入学してきます。1万メートル高校歴代3位の記録を持つ選手です。また、全国高校駅伝1区5位の記録をもつ溜池一太君(洛南高)など強力な新人も多数加わります。シード権を取れると全国の強豪校から続々優秀な選手が入学してきます。藤原監督も文武両道の優秀な指導者として強豪高からの信頼も高まってきています。中央大学の将来に明るい展望がひらけてきそうです。

5区 阿部陽樹選手
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1区 吉居大和選手
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10区 井上大輝選手
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9区 湯浅仁選手(左)
10区井上選手へ襷渡す
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【中央大学出身 駅伝監督】
1.東京国際大学(箱根5位、出雲駅伝初優勝)
大志田秀次(元中大コーチ)
2.中央大学(箱根6位、全日本大学駅伝8位)
藤原正和(元中大エース、中央大学文学部総代、文武両道の優れた指導者)
3.創価大学(箱根7位、昨年準優勝)
榎木和貴(元中大エース、4年連続区間賞のレジェンド)
4.立教大学
上野裕一郎(元中大エース)
5.亜細亜大学
佐藤信之(シドニー5輪マラソン代表)
6.駒沢大学
前監督森本葵(第1回東京五輪800m代表、箱根、出雲、全日本駅伝を初優勝に導く。
駒沢大学の礎を築いた名指導者)
7.青山大学
元学長・三浦義一先生 (2015年〜2019年)(中央大学卒、文武両道、青山大学の発
展に貢献)
(東京・小金井市 邉田幸藏)
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