獅子奮迅の如き中大準硬式野球部

3月関東大会優勝、次は8月全日本大会
2021東都春季リーグでは3季連続・通算65回目優勝

2021.6.28
井 口 康 治
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 2021年3月25日、中央大学準硬式野球部に新たな歴史が刻まれた。新たに刻まれた歴史とは、第63回関東地区大学準硬式野球選手権大会の優勝である。これにより8月10日より岡山県で開催される全日本選手権の出場資格を獲得した。

 中央大学準硬式野球部は東都大学準硬式野球1部リーグに所属し、リーグ優勝65回、全国優勝12回という全国トップクラスの成績を収めている。その為、甲子園で主力として活躍した選手が準硬式球にボールを握り替え、中大準硬式野球部の門を叩くことは稀ではない。その力量は、時に全国に点在する硬式野球部をも凌駕する。中大準硬の名は畏敬の念を伴って全国的に周知されている。

 1996年に中央大学準硬式野球部を去った今私は現在OBとして部に貢献できることはないかと尽力している。日々の練習に顔を出し、試合ごとに合間を縫って観戦に行く。また、2015年から始まった園芸活動にも携わっている。

 園芸活動とは、多摩キャンパス軟式野球場一塁ベンチ側裏に設置された菜園での野菜や草花の栽培活動を指す。北海道に「栗の樹ファーム」を持つ日本ハムファイターズ、栗山英樹監督は話題の大谷翔平選手らの育成について「植物と同じように大切にすれば育つんだ」と過去にメディアに語っている。先日、菜園できゅうりやじゃがいもが収穫された。中大準硬の魅力は野球成績だけではない。園芸活動が選手の価値観や野球に対する考え方の向上に必ずや良い影響をもたらすであろう。

 選手らは7月下句から8月上句に秋田での合宿、先述したように8月10日からは全国大会を控えている。春先に行われた春季リーグでは苦しい試合も多々あったが、彼らは我々に勝ち切る姿勢を示してくれた。8月15日、全日本大会の決勝が行われる。関東大会、春季リーグの優勝に続く吉報を必ずや届けてくれることであろう。(井口 康治)