惜別、太田澄子さん
2021.8.30逝去
鹿 島 真 知 子
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2019年6月定時総会で議長を
務める太田さん

 6月に上野精養軒で開催される白門41会の定時総会の受付にいつもいる太田澄子さんが昨年亡くなりました。
 白門41会の創設以来長く同期会を支えてこられたお一人でした。中央大学の大学図書館の職員として母校の発展に尽くされ、同期会においても四方に細かく気を使われておられる姿を見てきました。
 昨年(令和3)10月頃、澄子さんの夫君太田勝也様から澄子さんご逝去のご連絡をいただきました。『この8月の末に、妻太田澄子が病死いたしました。昨年9月の初めに心筋梗塞を患い、その治療中に加えて胃癌が発覚し手術を致しまして、一月余りで退院し、以後自宅療養を続けておりましたが、その後の経過が思わしくなく、8月30日に逝去いたしました。新型コロナ禍の最中でございましたのでどなた様にもご連絡致さず家族だけで葬儀を致しました。―略―10月17日に49日も過ぎ納骨をする運びとなりました』(お知らせの文面)
 文中の昨年9月のはじめは令和2年(2020)のことです。この年の1月に中央大学音楽研究会混声合唱部の同期(アルトソプラノ)の女子と何年かぶりかの食事を上野でしました。
 この会は澄子さんが計画し6名が参加したものでした。上野文化会館小ホールで演奏会をしたことや一緒に黒部方面に旅をしたことなど話は尽きませんでした。近況報告の中で澄子さんは学生時代に身につけたことが今でも続いていると話されたことが印象深く、それは旧家の整理に行き古文書を読んでいるとのことでした。国史出身の澄子さんは、普段見せることがないその力を発揮されておられたのでした。
 ご冥福をお祈り申し上げます。
                     (東京・杉並区 鹿島真知子)