菊を観る会開催報告
新宿御苑日本庭園

2023.11.8
柳下敏男
写真:柳下、宮田
菊を観る会
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                日本庭園中央部の芝生にて
 菊を観る会は11月8日(水)午後2時に新宿御苑新宿門に集合した。当日は晴天に恵まれ、日本庭園では例年どおり皇室ゆかりの伝統を受け継ぐ菊花壇展が開催されていた。
 会場は大きな池の周りを回遊しながら眺め楽しむ池泉回遊式の庭園になっており、我々は日本庭園を見渡せる位置にある旧御涼邸(通称:台湾閣)の前から順路に沿って、7か所の上屋に展示された各種菊花壇と広い芝生などに展示された路地花壇を鑑賞した。
 中でも新宿御苑独自の技法で作られるという大菊作り花壇には1株で600輪もの花を咲かせる大菊が3株展示され圧巻だった。そのほか野菊が断崖の岩間から垂れ下がる姿を模した懸崖作り花壇や菊の種類ごとの花壇があり、いずれも立派な菊で見る人の目を楽しませた。順路の途中、池に架かる橋の袂では綿毛状のススキの穂が風に揺れ、茂みには茶室、楽羽亭と翔天亭も見え、会場に趣を添えていた。
 菊花壇展を鑑賞した後は東側のフランス式整形式庭園にあるバラ園も鑑賞した。バラの品種は実在の人物名が多いのが印象的で、プリンセス・ミチコ(上皇后陛下)の名前もあった。今年は異常気象のためか、例年より咲いている花が少な<感じられた。
 バラ園鑑賞の後は落ち葉が厚く積もるプラタナス並木の通路に出て、内藤家江戸屋敷庭園の面影を残すという玉藻池の脇を通り大木戸門へ向かった。午後4時過ぎには他のコースを回った2名も合流して11名全員が大木戸門に集合。紅一点の鈴木(静)さんはここで帰宅した。
 残る10名は近<のいつもの居酒屋「天ぷら串 山本家」新宿御苑店へ向かい、懇親会参加者は店の前で待っていた小森さんと飯田さんを加えて12名となった。懇親会は午後4時30分頃から宮田幹事長の挨拶で開宴し久しぶりのアルコールで賑やかに歓談し親睦を深めた。
 当日の参加者は、井口、池田、金谷、久保寺、佐藤、鈴木(静)、高橋(英)、角田、西川、小森、飯田、宮田、柳下の13名。

菊花壇展鑑賞
新宿御苑日本庭園
 
            
日本庭園を見渡せる通称:台湾閣(旧御涼邸)


      新宿御苑独自の技法による大作り花壇(1本で600輪の花を咲かせる)

 
         大菊花壇                 懸崖作り花壇

 
        丁子菊花壇              伊勢菊、丁子菊、嵯峨菊花壇
            
 
        橋の袂のススキ            一文字菊、管物菊花壇


                 橋を渡って次の花壇へ

 
           茶室『楽羽亭』              『楽羽亭』表札


              芝生に展示された路地花壇



             フランス式整形式庭園のバラ園

懇親会
『天ぷら串 山本家』新宿御苑店