
雅叙園庭園
昨日の冷たい雨も上がり、当日は降らず、照らず、まずまずの散歩日和でした。戸外行事を企画する者にとって、天候は最も気にするところでしたが、今回は1日違いでセーフ! 目黒駅を出た一行9人は急勾配の行人坂にある大圓寺へ。ここは江戸三大火事の一つ行人坂火事の火元とされ、その犠牲者を供養するための520体もの石仏群に圧倒される。
目黒不動商店街を抜けると、そこは威風堂々とした山門がそびえ立つ五色不動(目黒、目白、目赤、目黄、目青不動)の第1位、目黒不動尊こと龍泉寺である。境内は広く、江戸時代から浅草寺と並んで多くの庶民の信仰を集めてきた古刹である。ここは青木昆陽と縁が深く、境内には墓、碑、銅像、芋畑もあり、今でも甘藷祭りが催されているとのこと。本堂裏手の大日如来も参拝、男坂、女坂と散策し、パワーをもらって五百羅漢寺へ。お堂に集められた羅漢様に圧倒され、それぞれのお言葉が心に滲みた。
ここで昼食を予定していたが、食事処は休み! さればと次に用意したところへ向かうもここも休み! 参道にも手ごろな食事処がなく困っていたところ、同好の斎藤氏がネット検索をしてくれて、一路そこへ向かい、手ごろな食事処を見つけホッと一息。下見の時2か所はノミネートしていたが、3か所目までは探さなかった。ここは信長の三段の構えを見習うべきだったと反省した次第。
午後は雅叙園名物の百段階段へ向かったところがここも休み! 下見の時は平日もやっていたので問い合わせたところ、「特別展をやっているときは平日も開くが、常設展のときは土、日、祝のみ開く」とのこと。下見の時は特別展の開催日だったのか!
いずれにせよれこれも私の調査ミス。今回で散策じまいをしようと思っていた私にとって掉尾をかざるつもりだったがとんだ失敗続き嗚呼! 庭で写真を撮り館内の装飾を見学し、お茶をしてしばし歓談となりました。
とは言え天気に恵まれ都内各所見学をしてもらえたので、少しはお役に立ったかな?
(東京都・台東区 土田和正)
行人坂途中の松林山大圓寺釈迦堂(左奥)・本堂(正面) 本堂右手前の金箔薬師如来像
本尊釈迦如来立像(重文)、三面大黒天像、十一面観音立像(重文)等を安置

大圓寺境内の「目黒行人坂火事」犠牲者等供養の石仏群 大圓寺阿弥陀堂の木造阿弥陀如来三尊像(重文)
不老山成就院薬師寺本堂(本尊:薬師如来) 成就院薬師寺の通称「蛸薬師」

泰叡山護國院瀧泉寺(本尊:不動明王像、通称:目黒不動尊) 目黒不動尊裏の大日如来像

目黒不動境内の青木昆陽(甘藷先生)碑 目黒不動境内の千年枯れない霊泉「独鈷の滝」と不動明王像
天恩山五百羅漢寺(境内撮影禁止)
「目黒のらかんさん」として親しまれている天恩山五百羅
漢寺の羅漢像は、元禄時代に松雲元慶禅師が、江戸の町を托
鉢して集めた浄財をもとに、十数年の歳月をかけて彫りあげ
たものです。五百体以上の群像が完成してから三百年の星霜
を重ね、現在は東京都重要文化財に指定されています。(現
存305体)
天恩山五百羅漢寺は元禄八年(1695) 本所五ツ目(現在の江
東区大島)に創建されましたが、明治維新とともに寺は没落
し、明治四十一年、目黒のこの地に移ってきました。(拝観案内より)

□□□□□□ □雅叙園カフェラウンジ「パンドラ」
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