令和4年秋の叙勲

旭日双光章を受章して
2022.11.3
河 西 紀 道
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 令和4年11月3日、皇居にて旭日双光章を拝受しました。多年に渡る食品衛生の普及向上に貢献したことが理由ですが、自分としては決められた事を当たり前としてやって来ただけだと思っています。私の人生は「黙ってもくもく」と「焦らず着実」を心の支えに生きてきた結果とも思っています。
 私は幼時より我慢強い子だと云われ、いつのまにか「黙ってもくもく」という言葉と生きてきました。中学からズーット仲の良いM君と二浪して大学に入り、彼は慶應の医学部、私は中大に入りました。駿河台校舎の南門近くに額田医院があり、そこの定期検診で結核と診断され、昭和35年に飲食店営業で結核が出るとすぐ隔離されました。その隔離病棟にM君からハガキが届き、何とか何とかと書いてその中に「焦らず着実」にとありました。涙が出てこの言葉も人生の基本としようと思いました。もっとも後日M君にこの話をしたら、彼はキョトンとしていました。何を書いたか忘れていたのです。人生なんてそんなものです。「黙ってもくもく」「焦らず着実」この二つが私の人生を支えてきました。
 令和5年3月31日に錦糸町東武ホテルで叙勲祝賀会を開き、四一会から角田さんに参加してもらい、開会の辞を片男波親方、閉会の辞を内田墨田区支部長の中大クルーで閉めてもらいました。
 私は現在錦糸町で「そば屋」を営業しており生涯現役です。今後ともよろしくお願いします。                     (東京・墨田区 河西紀道)



コロナ禍のため都知事より拝受