長内前幹事長の翔月命日に墓参
都立谷中霊園(霊園案内図)
2023.9.4
白門四一会有志

 白門四一会が創立30周年を迎えた本年は、創立以来20年にわたり当会幹事長を務めた長内了教授の没後10年周年であり、9月4日は翔月命日に当たる。
 この日、正副幹事長、事務局など有志7名(土田、能登、角田、岡田(憲)、柳下、久保寺、宮田)は、午前11時にJR日暮里駅南改札口(跨線橋上)に集合し、長内教授が眠る都立谷中霊園へ向かった。
 跨線橋を渡り天王寺脇の紅葉坂を経て中央園路(さくら通り)に出るあたりから左右に霊園が広がる。右側には朝ドラでお馴染みの植物学者牧野富太郎の墓への案内表示も見える。中央園路を数分進むと右側に霊園管理所があり、以前の記憶があいまいなため長内家の墓所を尋ねると澁澤榮一の墓の近くにあることがわかった。管理所で入手した霊園案内図に沿って管理所前で中央園路を横切り東方向に5分ほど行くと、見覚えのある第五区立体埋蔵施設があり、右側面に回ると「長内」の表札も確認できた。
 我々は立体埋蔵施設の右側面と正面でお参りし長内教授の冥福を祈った。墓参後は施設前で記念撮影し、澁澤榮一の墓の脇を通って御隠殿坂跨線橋を渡り、JR鶯谷駅とJR日暮里駅の間の根岸(台東区)に出てそば屋で献杯をした。
 ちなみに、谷中界隈は寺町と呼ばれるほど寺が多く、都立谷中霊園に取り囲まれる形で寛永寺や天王寺などの墓地が入り組み一体となって旧称谷中墓地を形成している。
 ここには徳川慶喜(第15代将軍)をはじめ、一橋徳川家歴代当主、清水徳川家歴代当主、田安徳川家歴代当主、鳩山一郎(政治家)、三木武吉(政治家)、穂積陳重(法学者)、澁澤榮一(実業家)、長谷川一夫(俳優)、川上音二郎(俳優)、森繁久彌(俳優)、横山大観(日本画家)、佐々木信綱(歌人)、獅子文六(小説家)、圓地文子(小説家)、朝倉文夫(彫刻家)、牧野富太郎(植物学者)、柏戸剛(第47代横綱)など多数の著名人の墓がある。
 上記中、穂積陳重は中央大学の前身英吉利法律学校の創立者の一人である。元中央大学学長・総長高木友之助の墓もある。また、霊園中央部、中央園路の東側には幸田露伴の小説「五重塔」で有名な天王寺・五重塔跡がある。
                        (文:宮田、写真下:柳下幹事)

第五立体埋蔵施設の前にて