優勝候補の中大がまさかの13位
中大スピリッツを発揮し次回こそ!
2024.8.13
邉 田 幸 藏

   
  
 第100回箱根駅伝。中央大学は優勝候補の一角と目されていた。しかし直前に部内で風邪が蔓延し体調不良の選手が続出。まさかの13位に沈んだ。3年ぶりにシード権を逃した。
 前回第1区4位の溜池一太(洛南文2)は今年も1区を任され、スタートから50メートルで左折する第一コーナーを2年連続で勇ましく先頭を走る。しかし、10キロ付近で先頭集団から離され区間19位、ブレーキとなってしまった。
 2区前回区間賞のスーパー・エースの吉居大和(仙台育英法4)は挽回を期待するも、まさかの15位。風邪による体調不良のため、「終わったとき急に頭が痛くなった」とゴール後に座り込む場面も。
 第3区同じ区間賞のダブル・エース中野翔太(世羅法4)は「呼吸がまともにできなかった」と苦しい中、精神力で懸命に力走するも区間20位。
 第4区 区間3位。主将の湯浅仁(宮崎日大経4)はキャプテンの責任感から力走して5人を抜き順位を18位から13位に上げた。
 第5区山登りルーキー山崎草太(西京文1)は苦しい中、区間14位と健闘。往路13位。
3日復路 箱根スタート地点で、藤原監督は12月下旬に部内で風邪が蔓延して登録選手16名中14名が罹患していることを発表。復路はシード権獲得をめざすことを宣言。
 第6区山下り 浦田優斗(国学院久我山経3)は箱根初出場ながら5位と健闘。
 第7区吉居駿恭(。仙台育英法2)は浦田から襷(たすき)を受けると積11極果敢に前を追い抜き、その上兄吉居大和から給水を受けると勇気百倍力走し区間賞を獲得。区間歴代3位の偉業。
 第8区準エース阿部陽樹(西京文3)は期待されるも風邪に苦しみ懸命に走るも区間22位。
 第9区白川陽大(大塚文2)は奮闘するも区間16位。
 第10区 アンカーはルーキー柴田大地(洛南文1)苦しい中、区間9位と健闘。将来が期待さる。
 復路13位。総合13位。10名の選手は死力を尽くして懸命に力走し、中大の「真紅の襷」をゴールに繋いだ。中大スピリッツここにあり。選手の懸命に力走する真摯な姿を見ていると感銘を受け頭が下がりました。「勝ちに不思議な勝ちあり。負けに不思議な負けなし。」(江戸時代備前国平戸藩の第9代藩主で心形刀流剣術達人の癬いた剣術書「剣談」より。)
藤原正和監督は優勝を目ざして内に秘めた情熱を燃やしています。
名門中央大学の栄光を再び復活させてもらえることと信じています。監督・コーチ・選手の皆さん苦しい中、感動を有難うございました。我々中大学員もこれから物心両面で熱烈に応援してまいります。(東京・小金井市 邉田幸藏)