菊を観る会&懇親会開催報告
新宿御苑日本庭園

2024.11.14
柳下敏男
写真:柳下、宮田
菊を観る会
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日本庭園中央部の芝生にて
 菊を観る会は11月14日(木)午後2時に新宿御苑新宿門に集合した。当日は曇り空だったが風もなく温暖で、新宿門から日本庭園へ向かう途中の木々の間から見える広い芝生ではあちこちで入園者たちが団欒を楽しんでいた。
 我々は「レストランゆりのき」の前を通り、その先の中央休憩所前を右折し日本庭園へ向かった。林を抜けると左側の旧御涼亭(台湾閣)の前から池泉回遊式の庭園が広がり、皇室ゆかりの伝統を受け継ぐ菊花壇展が開催されていた。
 順路に沿って、7か所の上家に展示された各種菊花壇や芝生に展示された路地花壇を鑑賞した。中でも新宿御苑独自の技法で作られる大作り花壇には3株の大菊「裾野の月」が展示され、そのうち2株はそれぞれ511輪の花を咲かせていた。伊勢菊、丁子菊、嵯峨菊、江戸菊、一文字菊、管物菊、肥後菊の花壇、野菊が断崖の岩間から垂れ下がって咲いている姿を模した懸崖作り花壇、芝生に展示された円形の路地花壇の菊
も様々な色、形があり見事だった。
 ちなみに日本に園芸品種の菊が渡来したのは奈良時代末から平安時代初めで、室町、江戸時代を経て改良され、明治元年に菊が皇室の紋章に定められた。明治11年には皇室関係者向けの「菊花拝観」が赤坂の仮皇居で開催され、これが新宿御苑菊花壇展のルーツである。
 菊花壇展を鑑賞した後は、中央休憩所に戻り抹茶アイスクリームで小休憩し、御苑東側のフランス式整形式庭園にあるバラ園を鑑賞した。その後は内藤家江戸屋敷庭園の面影を残すという玉藻池の脇を通り出口の大木戸門へ。鈴木(静)さんと久保寺さんは大木戸門で帰宅した。
 懇親会はいつもの居酒屋「天ぷら串 山本家」で開催され、6名が参加した。午後4時30分頃から宮田幹事長の挨拶で開宴しシャレが飛び交う賑やかな懇親会となった。
 当日の参加者は、池田、金谷、久保寺、鈴木(静)、浅沼、飯田、宮田、柳下の8名。
菊花壇展鑑賞
新宿御苑日本庭園


大作り花壇(3株展示。上の写真は1株で511輪の花を咲かせている)


路地花壇
 
    一文字菊、管物菊花壇          懸崖作り花壇□□□□□□     
 
        嵯峨菊花壇              江戸菊花壇□□□□□□□□□□
 
 昔鴨場だった池の鴨、鯉、ススキ
         茶室『楽羽亭』□□□□□
  
  整形式庭園のバラ園      


整形式庭園のアツバキミガヨラン


懇親会
『天ぷら串 山本家』新宿御苑店