俳句つれづれ
2025.3.26
大 森 紀 彦

 俳句を始めてから約10年になりました。
 その年まで俳句など作ったことなど無いのですが、学校の先輩にいわれるまま俳句の句会に出たのがきっかけでした。それから毎月の句会のたびに5句提出しましたので合計1000句以上は作ったことになります。我ながらよく続けてきたと思います。中身は覚えてないので大した句は無かったのでしょう。
 私どもの句会は毎月1回地元の公民館で開催されます。参加者は10名前後ですが90歳になる大学教授もおり、賑やかです。句会は先ずは先月に出された兼題を含めた俳句を5句短冊に名前を伏せて提出します。それを集めてすべての句を一覧にしたもの(清記用紙)を全員に配ります。配られたら各人は目を通して良かったと思う句を5句選んで、選句用紙に記入し提出します。
 選句は自分の句は入れられません。他人の作った句を鑑賞する至福の時間です。選句が終わったらいよいよ発表です。選者ごとに5

句(うち1句は特選)発表され、自分の句がどうかと一喜一憂の時です。自分では自信のあった句が大したことがなかったり、そうでもない句が点が入ったりして面白いものです。
 不思議なことに一つの句に、全員が点が入ることがありません。人間には個性があることがよくわかります。上手な人の句が必ず高得点ということもありません。点が入らなかったら悪いということでは無いということです。そんなことをワイワイやる帰りの一杯も楽しいものでした。
 俳句は歳時記が1冊あればよい。時間も場所もいらず誰にでも出来るものです。気長にコツコツと楽しめればいいのではないかと思っております。このような俳句を41会の皆様にも楽しんで頂けますよう俳句の会ができています。今回、顔を合わせての句会は出来ませんが、全国どこからでも参加できます。お待ちいたしております。