最初に、私を球場に誘って頂いた東都大学野球連盟や神宮球場の関係者の皆様、中大硬式野球部・応援団の皆様に敬意を表したいと思っています。本当にありがとうございます。
神宮球場に入った瞬間、広いグラウンド、外野の芝生、スコアボードに目をやると心が膨らみます。60年程前、躍動された中大野球部の皆様の姿が思い出されます。
2025年東都大学野球リーグ戦春季・秋季全試合を観戦させて頂きました。春季(中大4位、5勝7敗)、秋季(中大4位、5勝6敗)、私の心の中ではベスト4です。
東都リーグは激戦です。大学野球のすばらしさ。応援団のエールの交歓から試合終了の校歌斉唱まで規律正しい。試合中、デッドボールのとき、ピッチャーと一塁手が必ず帽子をとって謝ります。キャッチャーがフライを追いかけるとき、必ず相手の選手がマスクを手渡します。ある時、(秋季対東洋大2回戦)応援団席階下に行くと、応援団か野球部の方が一人用具の番をしておられました。この方々がいて野球は成り立っているんだと感心した次第です。
私は応援団の一番後ろで、メガホンを持ち、“中央大学”の染め抜きのタオルを肩にかけ応援しています。一試合で校歌3回、応援歌、中大健児の歌、若き血潮その他、守備攻撃のとき選手の名をあげて(応援団の皆様の支持)、又チアリーダーが試合の合間に「ピラミッド」等々の演目を演じます。他大学には見られません。
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春季リーグ戦で印象に残った試合は神宮球場での対国学院大戦。三奈木投手(浦和学院、4年)が二安打完封(最近全イニング完投はなかなか見られない)。守備内外野共に好プレーで、攻撃がタイムリーに出てすばらしい試合でした。
秋のリーグ戦緒戦は神宮球場での対亜細亜大戦。三奈木投手(7回)、岩城投手(2回、富山商、4年)で完封、3対0で快勝。翌日は暑い日でスタンドでも37℃〜38℃、グラウンドやべンチはもっと熱かったでしょう。暑い中の大熱戦、ホームランも出て7:2で快勝、中大野球部ありがとうと心すっきり。
しかし幸先よい滑り出しでしたが、次週対青学大戦ではやられました。最近青学大強い。素人目ですが、青学大の選手はちょっと時間があるとバット素振り、それも自信満々。それとチャンスのとき青学大選手の打球はフェアグラウンド内に落ち、中大選手の打球はラインぎりぎりのファールでした、その差かなと。「朝起きて今日は勝つぞと神宮へ、帰りとぼとぼ負け戦さ」=応援席で感じること。最近の選手は体が大きく技術もすごい。ホームランも多い。私の目の前を飛んでいったホームランも7、8本。
昨年10月のホームカミングデーに末次利光氏(昭40年卒、元巨人)による講演『中央大学硬式野球部の伝統と絆』があり、感銘を受けました。
最後の学業と野球を両立させ懸命に頑張っておられる中大生の皆様に心を込めて、「凛々として中大球児に栄光あれ」のことばをお贈りします。
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