えー 一席お付き合いのほどを…

−旅行会の準備に向かって−

三ヶ根温泉バス旅行会
1997(平成9)年11月15-16日
鴻 池 篤 彦
(「白門41会だより」第10号より)


 人生、 運命とはわからんものでして、 あれは昨年の総会前の幹事会でのこと。 41会員の今後のために広く親睦を図り、 老後までも楽しい会にする一環として、 催事およびその担当幹事を決めた訳だが、 誰だったか、 忘れたけれども、 ついうっかり目を合わせてしまったのがことの起こりでね。 「そうだ、 旅行会の幹事にぴったりで、 永久幹事にふさわしいよ。」 と担がれて、 あっさり決議となった訳。 私としてはとんでもない運の悪さを味わうことになってしまうんですわぁ。
 当日までの数ヶ月、 徐々に諸々の件をまとめながら、 日が迫って来るにつれて人間、 50を過ぎると駄目ですな、 矍鑠なおやじ達から、 行くのか行かないのか、 行かないのか行くのか、 わざわざ電話して来るのが居るかと思うと、 何人位になったんだ?バスに乗り切れるのか?とか。 いいからいらっしゃいよって言うんだよ。 費用などはいくらだ?とか。 自分で行くからとか、 やっぱりバスにするとか、 車中で、 酒はビールにしてくれとか、 中にはトイレが近いからちょいちょい止めろとか、 行く前からこんなのばかり。 50過ぎると自分のことばかり、 自由奔放、 羨ましいですなあ。 ついうっかり目を合わせたばっかりに…。
 でも考えるんですよね。 私も皆さん方には大分迷惑をかけて来てますもんで、 揶揄のお言葉を頂戴してるんですよね…。
 さて当日、 準備OKとしたところで、 居るんだねぇ、 遅れて来るのが。 大体がこの場合、 必ずにこにこしながら、 のこのこやって来るんだな。 まあいいか、 50もすぎりゃ…。
 道中、 早速各々から費用徴収。 ホテルに着いてしまってからだと大混乱は必至。 もし焦げ付き発生ということになっても、 貸倒れ引当金?そんなの全くないですよ。 会計の阿部君が言うには 「年会費3千円の徴収率は50%」 だとか。 阿部君、 いつも頭痛めておりますんで、 皆さん! !  どうか一つ何分にも宜しくお願いしますよ…。 年会費3千円を! !。  私なんかこんな事ありましたよ。 幹事会での決算報告で、 幹事長から名前を呼ばれて「2回分いただいて居ります」 って言うからテッキリ 「お返しいたします」 とくるかと思ったら、「以上で次の議題に移ります」 だと。 てな訳で宜しくお願いすることと致しまして…。
 しかし、 何ですねえ。 車中での費用徴収の話ですが、 釣銭は催促されないように細かく計算しといたのに、 その効き目は全くなく、 酒を片手にタコ燻くわえてそろって手を出したよ、 矍鑠なおやじ達は…。 そうかと思えばもう出来上がってるおやじ達もいたね、 こっちはバスに揺られながら字を見たり、 細かい事やらで車酔いしてるってえのに。
 話は変わりますが、 和気藹々の宴会はやっぱりいいねえ。 初めの内は戸惑いがあったりしてもその内、 同じ時代を同じ学舎で過ごした沢山の思い出は皆にとって“共通用語”なんだね、 自然とネットワークが出来上がりそうな雰囲気でむんむん。
 そうそう、 地元、 静岡勢にはうまい地酒の差し入れや山葵のおみやげやらでうれしかったねえ。 風情の少ない東京勢にとっては…。 あっ、 いやあ、 今年の主役の愛知・近県勢に気を遣わせてはイケナイねえ。
 帰途車中では 「2泊3日ならもっと楽しかった」 と思いながら、 やれやれと思っていたら、 また始まったよ、 何時頃着くんだ?とか。 乗ってりゃ分るってえの。 高速の途中どこかで降ろせ、 家はそこから近いんだ、 とか。 これもついうっかり目を合わせたばっかりに…。
 しばらくして、 静かになったなあ、 と思って見廻したらこの矍鑠なおやじ達、 いっせいに酸欠状態の鯉みたいに口開けてガーガーだったよ。 こっちは閉口しちまったね。 でもね、 運の悪さを味わう…なんて言って来たけどホントはウソ。 先ずはワイワイガヤガヤと楽しかったし、 さらに交流の地域も広がって心も広くなったねえ。 それに参加者も増加の一途だし…。 皆さんのお陰で運がよかったのですよ! !。
 さて、 何はともあれ41会ネットワークの強化を目的として、 今年は前年の静岡・近隣勢をさそって愛知・近隣勢と 「三ヶ根のホテル」 に合流するんだが、 本部幹事、 各地区幹事共々、 是非とも盛大で楽しい親睦会にしてネットワークの強化、 といきたいもんですねえ。 と今から連絡を取り合い始めたところでして…。 それには会員個々も呼びかけ合って、 さらには未加入の同期友人にも声をかけていただきたい。 とお願いする次第でございます。 おあとがよろ……よろしく。
 『41会、 ともかく会えば、 皆楽しい。 あとは会うぞの気持ちだけ。 』
 前年の旅行会を思い出しながら、 今年11月15日・16日の準備に向かって…。
  (文学部兼旅行会幹事 鴻池)