白門41会の総会で、 「海外個人旅行の勧め」 という公演の機会をいただき、
中年から高年の域に達しようとしている同窓生を大いに扇動しようと演台に立ったのですが、 皆さんのお顔を見ているうちに急にその意欲がなえ、
自分の海外体験のお笑い話でお茶を濁してしまいました。
そこで事務局から、 「当日するはずだった話を書け」 とうれしい話をいただき机に向かったのですが、
1000字以内と言うことでは大展開するわけにもいかず、 またまたお茶を濁すことになりそうです。
「中高年こそ手作りの個人旅行がいい、
気ままな自由旅行がいい」 と言う信念はゆるぎないものです。 なぜそうか?は、 私のところにお来しいただいた時じっくりお話しさせていただくとして、
ここではその時の心構え (お願い) を少しさせて頂きます。
旅の話をするのは好きです。 とことん好きです。 ですからいつでもお出でください。
でもその時、 必ず奥さんをご同伴ください。 女性の方はご主人も引っ張って来てください。 旅の話を中年の男だけですると、 「人はなぜ旅をするか?」
の哲学論になってしまい、 終には喧嘩をして帰ることになります。
ひとり旅は好きですが中年の一人旅は少し寂しそうで、 あまりカッコ良くありません。
旅はカップルに限ります。
ところが、 ロングステイ財団の調査によると、 定年後の旅行を妻と一緒にしたいと答えた男性は94%居たのに対し、
夫と一緒に旅したいと答えた女性は16%しか居なかったとのこと。 今から少しづつ同伴旅行をしておかないと、 いざと言う時一緒に行ってくれません。
駐在体験のある一部の方を除くと、 海外旅行に関しては女性の方がより関心が高く、 その知識や意欲は数段上です。 いつも黙って付いて来てくれたパートナー。
こんどは主役交代、 あなたは貴重品の管理と荷物を運ぶ役目だけでいいのです。 しょせん旅の空のこと、 思い切って身も心も捧げ、
パートナーにすべてを委ねてみましょう。 そこから新しいあなたがまた始まるのです。
(ダイヤモンド・ビッグ社社長 安松 清)