私の住んでいる街亀戸は下町情緒あふれる所です。ご案内いたしましょう。
亀戸といえばまず亀戸天神社は文道の大祖、学問の神様と敬われ給う菅原道真公(天神様)を御祭神と仰ぎ、九州太宰府天満宮の神人であった菅原大鳥居信裕公が、地形をはじめ社殿や楼門、また心字池、太鼓橋などの境内のすべて太宰府の社に倣って造営したのを起源とした。時の推移とともに亀戸天神社の存在はいよいよ江戸市民に知られ元禄文化文政の風潮とあいまって文人・墨客の賛仰するところになり、梅や、藤の名所として行楽の名勝地として江戸庶民文化の流れの中で大衆とともに息づいてきました。
四月の下旬より、五月の初めにかけて都内の桜の花便りが聞かれなくなるころ、神苑の藤は一斉に房をのばし、花を開き、棚一面紫色となってそのかれんな姿を心字池に映します。毎年藤まつり、梅まつりには多数の人で境内は賑わいます。又、福のある街として亀戸七福神めぐりも有名(歩いて九十分で一巡りできます)で、毎年正月には多数の参拝客で賑わいます。又、もう一つの楽しみは味めぐりです。おすすめコースとしては駅前の亀戸ぎょうざを食べ、亀戸天神入口の元祖船橋屋のくず餅を味わい、江戸伝統工芸の江戸切子を見学しそれからまぼろしの亀戸大根、あさり鍋の割烹升本≠ナ飲むのもいいですよ。藤の咲く頃に下町情緒を味わいながら亀戸散策するのもいいですよ。是非いらして下さい。(高橋英基)
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