第6回定時総を終わって
1998.6.13
上野精養軒
(「白門41会だより」第13号より)
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 雨もようの6月13日、 銀座のレストラン 「高松」 を会場に、 第6回白門41会定時総会が開催されました。 この日のために遠く山形県から上京してくれた渡辺秀一君 (山形県司法書士会会長) をはじめ、 73名の会員が久しぶりに一堂に会して、 旧交を温めました。 いつものことながら、 開催準備のために大変なエネルギーを割いてくださった幹事諸兄姉、 とりわけ司令塔役の藤本義幸事務局長に心からの感謝を捧げます。
 さて前回総会から1年が経ち、 私たちもその分だけ年齢を加えました。 50歳代後半ともなれば、 いろいろと身体の故障を訴える仲間もでてきます。 現に、 この1年間に2人の会員が病に倒れ、 帰らぬ人となりました。 2月20日に逝去された茂木康彰君と3月31日に逝去された菅野陽一君です。 お2人のご冥福を心からお祈りするとともに、 再会を果たし得たわれわれは、 亡き友の分までこれからの日々を大切に生きなければならないと考える次第です。 合掌。
 ところで、 この1年間、 母校にも色々な動きがありました。 まず第1に、 評議員定数の削減を柱とする基本規定の改正があります。 ご存じのように、 評議員会は学員の代表によって組織される学校法人中央大学の最高意思決定機関ですが、 本学の場合、 過去のさまざまないきさつから、 定数が200人を越える大所帯となり、 会議体としての実質を維持するのが困難な状況にありました。 このため、 今回の改正では、 定数を150人に減じ、 同時に、 より広範な学員の声を大学経営に反映させる方途として、 新たに定数300人の 「商議員会」 を設けることとなりました。
 第2に、 数学執行部では、 21世紀に向けた大学改革をさらに押し進めるために、 学部教育については、 これまでの昼間部・夜間部の垣根を取り払い 「昼夜開講制」 に転換するとともに、 大学院教育を飛躍的に拡充する方針を固めました。 これによって、 夜間部の廃止が不可避となりますが、 従来の夜間部教育に代えて、 より高度な勤労者・社会人教育を大学院で展開しようとする構想は、 多くの学員に支持されるものと確信しています。 近未来の中央大学は、 文科系の学部教育と伝統的な研究者養成型の大学院教育は多摩キャンパスにおいて、 理工系の学部及び大学院そして社会人対象の文科系大学院を都心施設で展開することになります。 理事会では、 目下、 この構想を実現するために必要なキャンパス整備計画や財政計画について、 集中的な審議を進めているところです。
 第3に、 第2次大戦中に学業を中途で断念せざるを得なかった台湾・朝鮮出身の元本学学生の皆さんに、 大学として 「特別卒業証書」 を贈呈することが決まりました。 20世紀に起きた不幸を乗り越えて、 新しい時代の善隣友好関係を構築していくために、 為すべきことを為そうという外間学長の決断によって実現したものです。
 その他にも、 お伝えしたい事柄はたくさんありますが、 紙幅も尽きましたのでこの辺でペンを置きます。 最後に、 総会後の講演会で 「海外個人旅行の勧め」 という楽しいお話をいただいた安松清氏 (ダイヤモンド・ビッグ社社長)、 そして学員会代表として総会から懇親会終了まで、 長時間にわたってお付き合いをいただいた長田繁学員会副会長に感謝を申し上げます。 では、 次回総会での再会を楽しみに!(幹事長 長内 了)