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中央大学と私の縁

幸脇盛治


 県立高校卒業と同時に三菱電機に就職して、戦後の日本経済再構築時代を痛感、資源の無い日本は輸入して如何に「品質の良く安い品物」を輸出することが発展の原点であると考え勉強したい執念に取りつかれました。
 一方、父は戦死、母、祖父母、姉妹の6人家族で現金収入は私のみで細々と生活、とても大学に行かれる環境で無く、大学に行くのは絶対反対の祖父母と母は勿論のこと全親戚が大反対、人生をこのままでは納得出来ない。
 中学の同級生で中大在学中の友達に会い、大学で勉強したいと相談したところ友達の父親が支援との言葉を頂き、半年前に受験勉強を始め合格を勝ち取る努力をしたが不合格。ところが祖母の一周忌法要中に速達で補欠入学の許可書を直接受取ったので廃却されずに入学出来た。勤務後、夜行電車で東京に行き受験、入学時は前日退社し、入学式に出席後友達のアパートで学生生活を始めた。自分の目標は勿論のこと、応援してくれた人の為にも頑張り社会貢献を目指す。将来自宅通勤が可能で母の精神的な支えになる名古屋で受験機会を得てブラザー工業に就職。中大卒初の新入社員になり、今は多くの中大卒が頑張っている。
 取得可能な全科目の172単位と高校教諭免許取得等、社会勉強を含め多くを学ばせて頂いた中央大学に感謝感謝。