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《わが町散策》
第23回 わが町散策 〈調布〉
     
~国宝釈迦如来像(白鳳仏)がお座す深大寺と
                  世界のバラを鑑賞する神代植物公園~

        日時;5月17日(木) 参加;13名  幹事;大泉 清

 10時30分頃参加者全員深大寺正門に集合。天気は雨が降りそうで降られなかった曇天、
しかし散策にはそれで充分救われた。地域全体が豊かな緑、しかも新緑、そこかしこには湧
水で出来た池があり、古刹にふさわしい雰囲気だ。国宝の釈迦如来像を拝観。深い感銘を
与え、安らぎと、癒しの境地にいざなわれました。その後本堂で住職に依る法話、天台宗と
その教えについて話されました。80年の人生のアカが全て洗い流された気持ちになりました。
昼食は名物深大寺そば、店は混雑して順番待ち、やはり一味も二味も違う。名物にうまいも
のあり。隣接して植物園があり、武蔵野の面影を残す雑木林を抜けると広大なバラ園が広
がる。世界の色々の種類の色とりどりのバラが今を盛りとその美しさを競うように咲き誇って
いる。その変化に富んだ種類の多さにも感嘆。バラ園の先には熱帯植物館が常設され、オニ
バスが一番見ごたえがあった。子供が乗っても沈まないと云うその葉の大きさ、強さ、自然が
生んだ驚異が珍しい熱帯植物群を好奇心を持って鑑賞、記憶に残る草木が多く、楽しいひと
ときを持てました。
見学終了後バスで調布駅へ、ここで会長ご推薦のやきとりやで懇親会、うまいやきとり、ビー
ルを堪能、最後まで素晴らしい一日を味わえました。
                                (古谷)

      撮影;大泉清 


<国宝・釈迦如来像(白鳳仏)の深大寺とバラが見頃の神代植物公園>  (2022/06/10)
                                大泉 清
 今回の「わが町」は東京の調布。新宿から京王線の特急に乗って15分、都心からも近く
多摩川が流れ、自然豊かな町である。今回は国宝の釈迦如来像が御座す深大寺と5月中
旬はバラフェスタ開催中の都立神代植物公園を巡る散策。深大寺は武蔵野の緑と湧水、そ
して蕎麦が親しまれており、「調布の人間にとっては絶好の癒しの寺」と調布に住んで25年、
今回の幹事役の大泉清が言う。
 5月17日(火)午前9時50分に京王線調布駅の交番前に大泉、新井(嘉)、古谷、平井、
前田、小林(明)、山田の各君が集合、前田と平井は友人と一緒の参加であった。10時11
分発のバスで深大寺へ(約20分)。終点のバス停で中田君と合流して、まず鬼太郎茶屋へ。
ゲゲゲの鬼太郎ウッズやアイスクリームの有名な店だが ここは素通り。参道の途中で川島
親子も加わり合計13名で深大寺境内へ。
 深大寺は奈良時代の創建で天台宗別格本山、家内安全、縁結びの寺として信仰を集めて
いる。山門をくぐり、まず本堂へ。宝冠阿弥陀如来像(鎌倉時代)が本尊。頭部に宝冠を戴き、
天台密教に伝わる金剛界曼荼羅に描かれている姿である。今回は本堂に上げて貰い、深大
寺第89世張堂興昭住職からご本尊の前で「天台宗開祖の最澄と天台の教え」についての説
話を聞いた。話の前に「天台宗には中大法学部卒の僧侶もいますよ」と、皆の緊張感を和ら
げてくれた。武士の世となった鎌倉時代の新しい仏教の台頭、その中でも最澄の教えが一番
優れていたなどの話は興味深々、身の引き締まるひと時であった。
 本堂近くに元三大師堂があり、ここで護摩祈祷を見学して、国宝の釈迦如来像のある釈迦
堂へ。東日本最古の国宝仏で飛鳥時代の後期に奈良で作られた白鳳仏で独自のおおらかさ
が感じられる。象高は83・9㎝。左手は膝の上で掌を仰いで、指先を欠失した右手は掌を前
に向けて立てている。「お顔が優しいですね」とは前田さんの印象だ。
 深大寺を後にして、次は参道に並ぶ深大寺そばの店で昼飯。数ある店の中から水車の回
る「一休庵」を選ぶ。お昼時で少し待たされたが全員でテーブルに。深大寺ビールを飲み、石
臼挽きの自家製十割そばを食す。途中から参加の西山君も「美味い、最高のそばだ」と言っ
てくれ、幹事として店選びの甲斐があった。
 昼飯の後は深大寺側の入口から都立深大寺植物園に。園内には約400種類、約5000株
のバラが咲いている。バラフェスタの真っ最中で観る人も多い。赤、黄色、ピンク、紫など色と
りどりに咲き誇っている。1時間ほど見て回り、バラの美しさと香りを堪能した。熱帯植物園で
は子供が乗れるという大ハスもみた。
 午後4時3分のバスで調布に戻り、駅近くの高級居酒屋「い志井」で焼き鳥で歓談。静寂の
寺とバラの花、心洗われる散策の1日となった。


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