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第24回わが町散策 <栃木市> 蔵の街小江戸
               令和4年9月25日(日) 参加;6名

台風の襲来が危ぶまれてはいたが前日に通過当日は夏日で晴天にめぐまれました。
東武線春日部で社内合流、栃木までは一時間足らずで到着、巴波川(ウズマガワと読む、
まず読めないそうです)に沿って遊覧船の発着場に向う。コロナも下火になり観光シーズ
ンに入った事もあり、発着場は乗船客でにぎわっていた。一艘20名の定員、蔵作の家並
の続く周辺を遊覧、川風が涼しく気持ちが良い。川には鯉が放流されていてえさを求め船
の廻りにに寄ってくる。我々は鯉の出会いはありましたが恋の出会いは誰一人なかった。
次の見学先山本有三の蔵作りの生家を見学。その隣の蔵作りの旅館が昼食の店。栃木の江
戸料理が売りで、それを再現して提供、ここは海なし県当然刺身などはない。珍しい料理
が出され、特に鮫の煮付は美味でした。記憶に残る料理を味わえて、幹事沖田君のセンス
の良さがキラリと光った企画です。しかもこの店の息子さんが中央大3年生、これも何か
の縁、親しみを覚えました。暑い陽ざしの下、山車会館へ向う。ここの秋祭りも佐原と同
じ山車が市内をねり歩くもの、絢爛たる山車が3台陳列してあり2階からも見られる。祭
りの光景は映像で紹介され表現力も素晴らしくわずかな上司時間にかかわらず祭りを堪能
出来折あらば祭りに参加してみたい気になりました。会館の外の広場ではビール祭りが催
されバンド演奏もあり大変賑やかに盛り上がっている。でも我々の中には、加わってビー
ルで大いに意気を上げようと云う若さある御仁はいませんでした。最後に塚田歴史伝説館
を見学、ここは巴波川に面し蔵作りの重厚な建物が数棟建ち並んで居り当時の豪商の権勢
が伺える。市の観光ポスターでも有名な景観、入口には三味線ばあさんのロボットが歓迎、
小唄を巧みなバチさばきで唄う。しばし聞きほれる。建物の中は美術品、骨董品、材木商
であった故の銘木等陳列され豪商の財力に量り知れないものを感じた。ミニ劇場がありハ
イテクロボットが巴波川悲話を上映、この地に伝わる人柱伝説に基づいたお話。見させて
くれる演出でした。一番奥に数寄屋作りの日本家屋があり、日本庭園も整備されている。
主人の優雅な生活を思い起させる。予定の見学コースは終了し、食堂の店名だけど雑貨屋
であるお店でかき氷を味わい一息入れた。ちなみに店名はうさぎ食堂。無事夕刻には帰路
につく、企画した沖田君、楽しい一日を有難う。
                        (古谷)

 
           
           
          撮影;大泉清 


令和4年9月25日(日)「わが町散策・栃木県栃木市」
江戸時代の面影が残る蔵の町・栃木市を歩く。
白壁土蔵の豪商・塚田家、山車会館など見所多し
                        (法学部法律学科卒)大泉 清

 3年ぶりの「わが町散策」は栃木県の栃木市へ。北千住から東武鉄道の特急「けごん」に
乗って約1時間。町の中心を流れる巴波川(うずまかわ)沿いに黒塀、白壁土蔵の蔵が並ぶ
ことから「小江戸」とも呼ばれている。また江戸時代には、京都から日光東照宮に向かう朝
廷の使者が通った日光例幣使街道の宿場町として栄えた町であり、随所に江戸の面影が残っ
ている。今回は「東武・蔵の街とちぎ散策クーポン」(6000円)を利用し午前10時過
ぎに着いた。今年の夏の甲子園に、栃木の強豪・作新学院を破り出場した國學院栃木高校の
所在地だ。
 東武栃木駅を降り、15分歩くと遊覧船乗り場に着く。小江戸の街並み、特に黒塀の蔵を
ゆっくり船で見ることが出来る。巴波川の僅かな距離を25分かけて往復する。船頭が両側
の街並みの説明をし、船頭歌も歌ってくれる風情のある遊覧船だ。
 ♪栃木河岸より都賀船で
    流れにまかせて部屋まで下りゃ
     船頭泣かせのかさ掛け場
  (ハーアー ヨイサーコラショ)
 木材を筏に組み三日三晩かけて江戸深川の木場まで運んだ船頭の心意気が伝わって来る。
 遊覧船を降りて少し町歩きをすると、やがてお昼の時間に。江戸安永年間(1775年)
創業のかな半旅館の「お食事処かな半」で昼食。江戸時代の文献を参考にした江戸料理が評
判の店だ。もろ(栃木で昔から食されていた魚)のにら玉甘酢あんかけ、湯葉の煮物・生麩
の煮物、芋なますなど、江戸の食を味わった。生麩の田楽(あわ・よもぎ)は利休がお茶会
で出していた菓子と言う。この店の女将さんの息子が今、中大の3年生ということで親しみ
が持て話が盛り上がった。旅先での出会いで中大の話題が出るのは嬉しいね。
 昼食の後は30分ほどぶらぶらして山車会館へ。江戸・明治時代に作られた山車が3台展
示してあり、コンピューターグラフィックを駆使したマルチ映像で「とちぎ秋まつり」が再
現される。音と光の映像で迫力のある画面だった。後ろの広場ではビール祭りが開催中で賑
わっていた。
 山車会館から数分で塚田歴史伝説館へ。江戸時代後期の弘化年間より木材回漕問屋を営
み財をなした豪商・塚田家の蔵屋敷である。入るとロボットの三味線ばあさんが語り部と
なり都都逸で迎えてくれた。館内には歴代の当主が集めた家宝の伊万里焼などが展示され
ており、見事なコレクションだ。この伝説館には、ハイテク人形型ロボットの蔵芝居「う
ずま川悲話」が見られ、この地に伝わる人柱伝説を15分ほどで解説してくれる。
白壁土蔵とハイテクの組み合わせ。時代の流れをつくづくと感じた。奥には数寄屋造りの
離れや庭園があり、こちらは静かなたたずまいで記念のスナップを撮った。
 帰りは、船頭が教えてくれた「いちご食堂」で一休み。この日は9月末にしては暑い日、
相当歩いた事もあり汗もかき、全員かき氷で疲れをとり栃木駅へ。
午後3時頃の特急で帰路に着いた。小江戸と言えば、川越のイメージが強いが、
この町も江戸情緒が漂う落ち着いた町、高齢者が散策するにはピッタリの印象だった。

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