今、爺さんに何ができるか?
〜日本の現実を伝えよう〜
2020.7
平林喜男、馬渕輝夫共著
『今こそ日本の現実を知ろう』要旨

近況報告・エッセー トピックス総目次



2014年4月於沖縄


 コロナで暇になり友人と爺さんの戯言を書いてみました。

提 言
 作家堺屋太一氏によれば、我が日本は「民族の秋」を迎えていると言われて久しい。氏によれば日本は平成の30年間は何もしなかったと!ただこの30年間は大不況と深刻なデフレを回避出来た。全国民はそこそこやったのではないか?例えて言えば平成の30年間は山吹の花のようなものだったと。即ち「花は咲いたが実が成らなかった」時代だったとも言えよう。今後自然の摂理で日本民族は「冬の時代」を迎えることになる。
 我々爺さんは、幸運にも人生の大半を昭和の良き時代を過ごしてきた者として、次世代に経験と知見を伝える義務があると考え提言させていただく。
 まずは日本の現実を知り、以下の3点を次世代に伝える事が大事だ!
 @ 国力が確実に低下していること。
 A これから長く厳しい「冬の時代」を迎えること。
 B しかし2040〜50年にかけて様々な改革と少子高齢化がピークとなり「春の時代」を迎えること。
 今や50代以下の人たちは昭和の繁栄の「夏の時代」を知らず、平成の沈滞した時代に慣れ、結婚さえ出来ない人が多い。成長や明日への夢を見られないのだ!
 さて、我々爺さんの使命は、先人が社会通念上の因習や禁忌で出来なかった事を次世代に引継ぐことだ!その為には様々なコミュニメーションをしっかり取ることが重要である。例えば相続を確実にやり、病気や要介護になった時の自分の希望をしっかり話し合う事である。親のリードで回数を重ねた話し合いが必要となる。いわば「無言の血の絆から対話への絆」へ変えることによって、我々爺さんは、心残りなく、健康力も向上、認知症も避け、家族や社会に迷惑をかけずに安心して、來世への天国列車に乗ることになる!?
 最後に君達に遺言を遺す。「これからの世界激動の中で、いろいろ自分なりの生き方を判断する必要が出てくる。今までの我々爺さんの世代とは違う。でもそこで自分を失くしてまで働くことはない」
                                  以 上