平成23年度

支部長挨拶

平成22年度

原発事故より3ヵ月後の今

支部長 斉藤芳司

3月11日午後2時46分に起きた大地震は、東日本一帯に大きな被害をもたらした。その結果、中央大学、中央大学学員会そして学員会各支部にも多大な影響を与えた。

例えば、大学主催の学術講演会は中止、留学生と学員との国際交流の集いも中止、ホームカミングデーも現在のところ実施未定である。小金井支部が予定していたお花見の会も、市主催の小金井桜まつりが中止になったので、中止せざるをえなかった。

この様なとき、6月になって矢間秀次郎(昭39経)さんが、自著「揺るぎの時代を生き抜く」を携えて拙宅を訪れた。環境運動40年の話を聞きながら学術講演会の代わりに、白門小金井文化講演会を開催したらどうだろうかと頭の中にこのことがよぎった。私は独断で「原子力に代わるエネルギーがあるか」について話をして欲しいと要請した。小金井市民そして支部会員にも元気になってもらい、テーマも時宜に合っているのではないか、と考えたからである。

その折、「太陽と月」という映画を10月に「小金井市民交流センター大ホール」で行う。ついては、試写会を公民館本館視聴覚室に見に来て欲しい、そして出来ればお金はいらないから後援という形で(中大)小金井支部の名を連ねて欲しいと言われた。

この映画は二部に亘り、事実不偏不党の市民の視座で制作されており、しかも日本国憲法はどのように世界の叡智を集めて生まれたか、資料が多く平易に説明されていた。一般社会人に観賞されるだけでなく中学3年生の公民、時事問題として高校生、法学部の学生には、憲法生成史を学んでいるようで、大変勉強になるのではないか。一般公開のみならず、学校に映画教室を働きかけたらどうであろうか。成功を祈りたい。