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第31回観劇会 報告 古谷 泰久(法)
  
          平成24年5月26日(土) 神田神保町「岩波ホール」 参加;13名

 朗読(劇)新宿鮫「毒猿」
  白石加代子百物語シリーズ第三十夜 95話

 やくざたちに新宿鮫と呼ばれ恐れられている鮫島という刑事がいた。そして新宿歌舞伎町
を舞台に最強の殺人技術を身につけた殺し屋毒猿が仇の台湾マフィアのボスを追いかけて
新宿にやって来る。鮫島、毒猿を追う謎の台湾人、そしてやくざたちによる歌舞伎町を舞台
に壮絶な死闘の幕が切って落される。前回の江戸怪談話と違った――やさしさと悲しさをテ
ーマとしている――ハードボイルドを一気読み。手に汗握る息もつかせぬ面白さに引き込ま
れる。

 白石加代子はフィルムノワールの世界から飛び出した様な黒づくめのスーツ姿で台本を
片手に正味二時間よどみなく表現豊かに読み上げる。しかも狭い舞台なれどメイッパイに
朗読しながら演じ話をフクラマス。並の女優の才覚ではない。前列の席で見られ圧巻、感
動の2時間でした。

 午後9時半のハネでした。にもかかわらず近くの喫茶「ザヴォール」で懇親会。感動の後
に飲んで食べるのも又うまいもの。盛り上がり最高、当店創業58年、50年前中大の学生
であった元お兄さん、お姉さんがきてくれたとの事、店長大感激、デザートのサービスをし
て戴きました。感謝、感謝。


「百物語」シリーズ第24夜より

「百物語」シリーズ第24夜より

懇親会

懇親会

資料提供;古谷泰久

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