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第58回鑑賞会
― 「書く女」二兎社公演 作演出 永井愛―
    (下記は一部行事案内から転用しています)
 明治24年、19歳で戸主となり、母と妹を養うべく小説を書いて生計を立てようと思い立った一葉、
樋口夏子。小説の師・恋の相手でもあった半井桃水との出会いと別れ。ライバル田辺花圃は文
筆業と妻・母の役割に悩む。「貧困女子」「家庭と仕事の両立」に直面する困難は、現代の日本と
重なる部分が多くあります。
「書く女」は昔の偉人伝ではなく、日本の今に通じるリアルなエピソードに満ちています。10年前朝
日舞台芸術賞・読売演劇大賞を受賞した話題作。出演 黒木華・平岳大・木野花、他 是非お出か
け下さい。 
                           常任幹事 前田紘子

◎ 日  時    平成28年1月24日(日) 14時開演
◎ 会  場   世田谷パブリックシアター

◎ チケット代  6,000円

鑑賞会(演劇)「書く女」 レポート;古谷 泰久
作・演出 永井 愛
平成28年1月24日(日)世田谷パブリックシアター  参加;12名 


樋口一葉の短い生涯の後半生を描いた作品、井上ひさしの「頭痛・肩こり
樋口一葉」(第41回鑑賞会)とどうしても比較してしまう。二人とも当代きっ
ての劇作家だからだろう。
主人公を実力、注目度No.1の黒木華(はる)が期待にそぐわず見事演じ
きった。作演出は真に井上ひさし亡き後の人気作家永井愛となれば劇場
補助席を用意する程の満席。
明治と云う時代封建色の残る中、文字を通じて女性の自立と社会へメッセ
ージを訴えて行く一葉の苦闘の生涯を喜劇的なタッチで語って行きます。
井上ひさしのものと比して、話の構成がストレート、素直に話が受け入れら
れて、わかりやすさがあったと思います。時には笑わせながら最後は感涙
を覚えさせる心憎い演出でした。 

当劇場三軒茶屋キャロットタワー内にあり終演後は26階のレストランで懇
親会、ここからは世田谷の街が眼下に見え、遠く関東平野も一望、
おりからの満月を見ながら劇の感動の余韻に浸りながら歓談。

(下の写真は古谷さん撮影)

26Fレストランで鑑賞後の懇親会


キャロットタワー26階から世田谷の街、遠くに丹沢山系


夕やみせまる頃、富士が夕焼けの中に

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