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    (下記は行事案内より一部転用)
第66回鑑賞会
   二兎社公演 ― 「ザ・空気」―
 永井愛の書き下ろし新作。舞台となるのは、ある大手テレビ7局の一角。日本独特の
「空気を読む」という現象に報道の現場から迫り、この問題に日々直面している私たち
自身の姿を検証し、日本の「今」を描きます。
 物語の中心となるディレクター役は、昨年紀伊國屋演劇賞個人賞受賞の田中哲司、
花形キャスターには名作舞台での活躍が続く若村麻由美、味のある演技の名脇役木
場勝巳がコメンテーターで登場。今最もタイムリーで、アブナイ舞台が楽しめそうです。
                                        常任幹事 前田紘子

◎ 日 時     平成29年2月11日(土・建国記念の日) 19時開演
◎ 会 場    東京芸術劇場シアターイースト(池袋駅西口)

◎ 演 目    「ザ・空気」 二兎社公演41
◎ 作・演出   永井 愛
◎ 出 演    田中哲司/若林麻由美/木場勝巳
◎ チケット代  5,100円(5,600円のところ割引)

鑑賞レポート       古谷泰久
「ザ・空気」    平成29年2月11日(土)  
参加:14名
   於;東京芸術劇場シアターアート  作・演出;永井愛
表題の「空気」は空気を読むの空気で俗に言うKYです。作者が報道の現場に切り込
んで報道の自由と言う今日的問題と取り組んだ作品です。
現場の空気で先読みし伝えるべき事を伝えないで自主規制してしまう。このあたりを
躍動的に的確な配役で描いてくれます。
お話はニュース番組で報道の自由を特集する企画が放送当日を迎えた。あくまでも
報道の自由を通そうとするスタッフ達と政治的公平性を理由に内容を捻じ曲げようと
する上司、さらに外から脅迫。最後に報道の自由が捻じ曲げられた日本の近未来の
姿が現われます。
難しいテーマを分かりやすく、笑いの中に考えさせる、そんな永井愛の世界にファンも
多く満席、それでも私の席は前三列目、美人女優の若林麻由美の名演もたっぷり堪
能致しました。
終演後は9時過ぎましたが有志一同で懇親会、楽しい一時を過ごしました。


写真、資料;古谷泰久

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