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       (下記は行事案内より一部転用)
第67回鑑賞会
 戦後上演が2回のみの場面を含め、国立劇場44年ぶりの上演。実説荒木又右衛門の
仇討に材を得た名狂言。初代吉右衛門の当り役を当代吉右衛門が継承し、「人間ドラマ」
として演出・上演。これにより歌舞伎作品で初の「読売演劇大賞」の大賞・最優秀作品賞を
受賞。必見です。是非ご覧頂きたく、お誘い致します。 
                         常任幹事 前田紘子
◎ 日  時    平成29年3月9日(木)
10時30分開演前レクチャア 
◎ 会  場   国立劇場大ホール(半蔵門)
◎ 演  目   国立劇場開場50周年記念3月歌舞伎公演
           通し狂言「伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」
◎ 出   演  中村吉右衛門/尾上菊之助/他
◎ チケット代  一等A席8,500円(10,000円のところ割引) 




第67回鑑賞会 歌舞伎「伊賀越道中双六」 通し狂言 鑑賞記   古谷泰久
      平成29年3月9日(木) 於;国立劇場  参加;16名
歌舞伎「伊賀越道中双六」 通し狂言国立劇場開場50周年記念公演の最終回、主演は中村
吉右衛門、しかもこの公演は歌舞伎の作品で初めて「読売演劇大賞」大賞最優秀作品賞を受
賞し好評博した実績があります。歌舞伎ファンならずとも演劇に多少なりとも関心がある方なら
観たいと思うは必定。当日は平日にもかかわらず満席でした。開演前に専門の講師の講演が
隣接の別会場でされ理解の助けとなりました。特に古典芸能鑑賞にはそれなりの必要です。
お話は有名な荒木又右衛門の仇討を題材としたものですが四幕目三州岡崎の場は極めて
演劇性の、さらには芸術性の高い場です。役者も難役揃いといわれ演技力を求められ、義太
夫の語りもハイレベルな熱演がなければ盛り上がりません。歌舞伎屈指の名作とも云われな
がら上演も長丁場、商業ベースに乗りにくい、それを克服して上演、歌舞伎の質を高めて行く、
これも国立ならではの役割でしょう。
今回の公演吉右衛門、歌六をはじめ、深い感銘を与える人間ドラマを展開して心に余韻を残し
てくれました。私個人としては中村雀右衛門の演技が印象に残りました。特にせりふ廻しが先
代中村歌右衛門に似ている気がしてなりませんでした。感動の一日でした。




    三州岡崎 山田幸兵衛住家の場


     開幕を待つ40年会会員


    「くろこちゃん」と記念撮影
                          写真&資料;古谷泰久

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