令和2年2月8日の芝居を観る会は15名が参加し、午前11時30分から半蔵門の国立劇場小劇場で上演された文楽公演を鑑賞した。
演目は菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)三段目の「車曳の段」「茶筅酒の段」「喧嘩の段」「訴訟の段」「桜丸切腹の段」。菅丞相(菅原道真)、斎世親王、藤原時平それぞれの牛飼舎人(従者)となった三つ子の兄弟の運命が菅丞相の流罪で一変する悲劇の物語で、学問の神様・菅原道真の失脚を題材にした名作中の名作といわれる。
人形浄瑠璃文楽は、日本を代表する伝統芸能の一つで、太夫・三味線・人形が一体となった総合芸術。当日は中大国文卒の豊竹靖太夫も出演した。太夫は三味線の伴奏で場面の情景、物語の背景、登場人物の言葉などを一人で語り分け、浄瑠璃(義太夫節)の世界を描き出す。もちろん太夫達が分担する場合や登場人物の言葉に自分の心情などを添える場合もある。靖太夫は「車曳の段」の梅王丸と「訴訟の段」を担当した。その語りは三味線の伴奏とともにマイクなしで朗々と広い観客席の隅々まで伝わった。41歳の若さでなかなか立派、将来が期待される。
なお、靖太夫は長内幹事長の頃、2009年12月、四谷荒木町「居酒屋竿灯」で開催した幹事会の際に小森、太田(澄)両幹事の紹介で顔を見せたことがある。
文楽鑑賞後、小森幹事の計らいにより靖太夫の案内で楽屋裏を見学した。記念撮影の後、例によって男性参加者は劇場近くの中華店「桂園」で、女性達はコーヒー店でそれぞれ懇親会を開催した。(宮田)
|

|
国立劇場庭園 |

白梅 紅梅

マンサク
|
文楽公演 |

|
楽屋裏見学
豊竹靖太夫の案内 |

|


豊竹靖太夫(中央)と見学参加者
|
懇親会 |

国立劇場近くの中華店「桂園」
女性参加者はコーヒー店で懇親会
|
|