なつかしいコーヒーの香り

「なつかしいコーヒーの香り」
前嶋清(昭和47年経済学部卒)

定年前の数年間、東京駅八重洲口の会社に通勤しておりましたが、健康のためにと一つ手前の神田駅で電車を降り、日銀通りを歩いて通っておりました。
神田駅南口から数分の距離、道路の左側に店名が気になる喫茶店がありました。あるとき通りに立てられた看板に「TAKE OUT」と書かれた張り紙があったので、一寸距離がありましたが事務所に持ち込み飲んでみました。 すると懐かしいコーヒーの味がしたので確信がもてました。

神田 日銀通り

その喫茶店は中央大学に在学当時通っていた「斎藤コーヒー店」と同じお店だと確信出来ました。 よく見るとトランプのキングのような独特の看板も健在です。 後日、喫茶店の近くにある本店、コーヒー豆の販売店に出向きブレンドコーヒーのパックを買った折りに、駿河台にあったお店の事をお尋ねしたところ、やはり間違いはありませんでした。 駿河台のお店(小川町店)はテナントのビル火災により営業出来なくなり昭和53年に廃業せざるを得なかったとのこと。 ブレンドコーヒーの味は時代に合わせてと思いながらも、なるべく先代の作り上げた昔の味を生かし現在に至っているとのこと。

本店の看板

斎藤コーヒー店(SAITO’s Coffee -Since 1948 -)は現在も神田駅南口日銀通りで営業していますので、是非訪れて昔の味を懐かしく味わってみてください。

掲載した駿河台のお店の外観、当時のメニューの写真は斎藤コーヒー店から提供して頂きました。有り難うございました。
これからも変わらぬ味を守りつつ、お店のご繁栄を願っています。

 

当時の外観

 

当時の駿河台店のパンフレット

 

当時のメニュー

 

現在の本店

画像提供:斎藤コーヒー店ホームページより
http://www.saitocoffee.co.jp/instanthp/page01.html

2016年01月01日