会員だより —会員のみなさま—
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2019年12月17日
鶴岡・酒田下見旅行
矢崎 勝
来年の白門43会の旅行会の下見のため、鶴岡・酒田を周ってきた。幹事役は前会長の龍門さんで、総勢8名が参加した。
〇 11月5日(火)
新潟経由で鶴岡に向かう。車窓から日本海、そして反対側に庄内平野が広がる。とても広い。稲刈りの済んだ田地にたくさんの白鳥が群がる。米どころ、酒のうまい鶴岡に着いた。地元に住む同期の小田治一さんの車2台で鶴岡観光に出発する。昼食は鶴岡で有名な蕎麦屋「寝覚屋半兵エ」に行く。「麦切り」という腰のあるうどんにそばのセットで、全員が完食した。
かつて鶴ケ岡城があった公園の中にある「藤沢周平記念館」では地元の直木賞作家・藤沢周平の全作品や作家の軌跡を知ることができた。
次に出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)の一つ「羽黒山」に行く。ここは修験道を中心とした山岳信仰の山。東北地方における最古の塔「国宝五重塔」まで歩いた。樹齢300年以上の杉木立の中、堂々として美しい。五重塔の中の心柱を見ることができた。頂上には車で向かった。頂上に建つ「三神合祭殿」は羽黒山・月山・湯殿山の三神を合わせて祀る社殿で、国の重要文化財である。
宿泊は「ホテルイン鶴岡」、今日から2泊である。夕食の和食料理は有名シティホテル並みでとても満足できた。滞在中の朝食も地元の食材(芋煮など)を取り入れてあり、大変良かった。
〇 11月6日(水)
鶴岡市の湯の浜カントリークラブでゴルフ。プレー後「加茂水族館」へ行く。この水族館は日本海に面した世界一のクラゲの水族館で、50種類以上のクラゲを見ることができる。形、大きさ、色彩の様々なクラゲに癒された気持ちになる。見学の後、水族館のデッキから日本海に沈む夕日がとても綺麗に見え、皆歓声をあげていた。ホテルに向かう途中に曹洞宗の禅寺「善宝寺」に寄る。日が暮れた時間帯にライトアップされた五重塔は杉木立にかこまれ、光と影のコントラストが幻想的だ。総門・山門は江戸時代に建てられたもので、国登録有形文化財である。
この日の夕食は小田さん行きつけの店。入口のネオンは派手だが、中は落ち着いた和風個室。刺身やカニなど日本海の海の幸を楽しむ。海の幸には日本酒が合う。米どころの地酒を何種類も満喫することができた。
〇 11月7日(木)
車で北前船の町、酒田へ。地元在住で同期の佐藤勝見さんが参加し、案内して頂いた。先ず「土門拳記念館」に行く。土門拳は酒田出身で日本を代表する写真家。「古寺巡礼」で仏像を多く撮影している。展示作品には報道写真もある。写真は大きく、絵画のようだ。ここの公園から鳥海山がよく見えた。
次は「日和山公園」。西廻り航路で活躍した千国船(北前船)の実物の二分の一の模型が設置されていた。酒田を訪れた文人・墨客の文学碑が多くあった。天気が良く、公園から酒田港、日本海、最上川、出羽三山を一望できる。
その後土門拳記念館近くの「南洲神社」に行く。戊辰戦争で西郷隆盛が庄内藩に寛大な処分をした経緯がわかるゆかりの神社であり、座像や歴史的に貴重な展示品が多くあった。
出羽大橋を渡り、酒田港に近い「山居倉庫」に向かう。山居倉庫は庄内地方の米の保管倉庫。白壁・土蔵造りの倉庫群が壮観だ。NHKドラマ「おしん」のロケーションの舞台である。樹齢150年を超えるけやき並木が倉庫を囲んでいる。ここで昼食を摂ることにする。
午後からはまず「本間家旧本邸」に行く。この屋敷は本間家が藩主酒井家のために幕府の宿舎として建造した武家屋敷である。白壁の塀や門、書院造りの座敷が歴史を刻む。本間家は北前船で大きな富を得た豪商である。見学後、同じくかつて本間家の別荘であった「本間美術館」に行く。建物は「清遠閣」で皇太子殿下(後の昭和天皇)の行啓を仰ぐ。庭は「鶴舞園」といい、鳥海山を借景にした美しい庭園であった。
延べ3日間、地元の小田さん、佐藤さんのご尽力で充実した下見をすることができた。来年の旅行会の際は、是非大勢の会員の参加を期待しています。
2019年10月28日
町田譽曽彦個展のご案内とモナコ・日本芸術祭参加報告
町田譽曽彦
○個展のご案内
この度、画歴55年記念として第28回目となる「町田譽曽彦個展」を開催することとなりました。第27回池袋画廊の個展から6年経ち、元号も平成から令和となりました。又、新たな気持で大好きな絵を描き元気に生きて行こうと決めました。人生プラス志向で風景を中心に花の作品を含め30点余一堂展示いたします。何卒、ご高覧くださいますようご案内いたします。会期等は次のとおりです。
会期: 2019年11月11日(月)~16日(土)
11:00~18:00(最終日は17:00)
場所: 銀座「ギャラリー・ムサシ」 03-3564-6348 東京都中央区銀座1-9-1
○モナコ・日本芸術祭参加報告
本年「グレースケリー生誕90周年記念」の「第13回モナコ・日本芸術祭2019」がモナコで開催され、神戸北公園からの神戸ハーバーランドの油絵を出品したところグランド・アベニュー賞を受賞しました。このため、2019年2月7日から13日までモナコとフランスに旅行してきました。
2月8日は、オープニング・セレモニー、表彰式が開催され、モナコ公国と欧州国内の多くのご来賓の出席があり、盛会裡に終了しました。3日間は「モンテカルロベイホテル」に宿泊し、絵を描いたり、モナコ観光をして、大聖堂、王宮広場、モナコ大公自動車博物館を見学しました。
モナコ公国は世界で二番目に小さい国ですが、無税でお金持ちが住んでいます。大聖堂、博物館、素敵な建物等があり、またF1レースが開催されるなど世界的に有名な国です。
その後、モナコからフランス・ストラスブールに行き、フランス大聖堂を見学しました。パリでは、ノートルダム大聖堂(見学後の2019.4.15~4.16に大火災が発生したので、貴重なタイミングでの見学となりました。)と美術館、博物館も見学し、欧州の芸術文化を堪能できました。印象に残り再認識したのは、やっぱり宗教の権力がそれぞれ強靭で「芸術・美術文化」が引き継がれていることでした。
帰国して、アトリエで絵を描いていると、またモナコ・フランスを旅してみたい気持ちになります。
絶景は、モナコ大聖堂・王宮広場から眺めた景色でした。ハリウッドの美人女優のグレースケリーは52歳で亡くなり、息子のモナコ大公「アルベール二世」は現在61歳。お会いできるかと思っていましたが、お会いできず残念でした。しかしモナコ大聖堂・王宮広場からの眺めは絶景で、生涯忘れることのない風景でした。
2019年10月8日
中大出身「豪風引退(押尾川襲名)披露大相撲」観戦の申込期限延長
小塚 正人
先に「中大出身【豪風引退(押尾川襲名)披露大相撲】観戦のお誘い」の記事で申込期限を9月30日としましたが、まだ余席があるので、10月31まで延長いたします。 この機会に是非観戦いただきたく、申し込みをお待ちしています。
【申込先・問合せ先】
小塚正人: 080-6523-3887 / ncnkf444@ybb.ne.jp
龍門海行: 090-3239-5509 / ryu.sea19@wave.plala.or.jp
2019年10月8日
延々と歩む古賀さんの音楽人生
宮本 常子

▲ 旧東京音楽学校奏楽堂
この8月31日に催された「八重洲室内アンサンブルの第32回定期演奏会は、有名な建物・旧東京音楽学校奏楽堂で行われ、小澤征爾さんから指導を受けたという常任指揮者の池田浩行さんの指揮の下、バッハやメンデルスゾーン、ドボルザークの曲が演奏されましたが、古賀さんはその一員としてビオラを担当しました。女性2名が演奏者の前で奏でたオーボエとバイオリン独奏やチェンバロ独奏もあり、クラシックに詳しくない私でも楽しませて頂きました。

▲ 旧東京音楽学校奏楽堂
ところで、今年の3月10日と11日に和光市で催された「和光3・11日を忘れないチャリティーコンサートは、子供から大人まで大勢の方が舞台で歌ったり、演奏したりした一大イベントでしたが、ここでも古賀さんの主催するバンドが出演されました。私は10日に43仲間の女性2名と一緒に見に行きましたが、古賀さんは10日のオーケストラ、11日のタンゴバンドの両日に出演されました。10日のプログラムは3部構成で、第1部は、「ふるさと」(朗読とピアノ伴奏による合唱)、第2部は「明日へ」(吹奏楽演奏)、第3部は「ともに!」(朗読&合唱付きオーケストラ)に分かれていました。第3部の朗読では3月11日関連の詩や読み聞かせ隊等感動する場面もありました。また、日本フィルハーモニー交響楽団員であった東義直氏が指揮したベートーベンの交響曲第9番では、バックの合唱隊に合わせて男女2名ずつ素敵な歌を披露しました。

▲ 2019年総会時の演奏(右から三人目が古賀さん)
卒業後の昭和47年に虎の門交響楽団に入団してクラシックの世界に入り、70歳で退団されるまで数々の演奏会で活躍してこられました。私が聴いたのは、大田区・蒲田での演奏会場が多く、いずれも夜だったので終電の時間を気にしながらも何回か聴かせていただきました。
このように私は折に触れ、古賀さんの演奏を楽しませていただいています。
2019年9月4日
中大出身「豪風引退(押尾川襲名)披露大相撲」観戦のお誘い
小塚 正人
中大出身で元関脇の豪風関の引退と押尾川親方襲名の披露大相撲が令和2年2月1日(土)に両国国技館で開催されることとなりました。豪風関は白門43会20周年記念事業のイベントの一つとして2015年春場所の観戦を催した際、マス席の確保に尽力していただき、打上後の懇親会にも出席していただいた経緯があり、白門43会とは縁浅からぬ間柄です。
というのは、当該イベントではまとまったマス席10席(40名)を確保しなければならない必要があり、それには関係方面からの強力な援助が必要でありました。そこで私の出身母体で、豪風関と交流のあった応援団のパイプを通じて豪風関にお骨折りをいただき、お陰で何とか目的を果たすことができたのです。
この度の披露大相撲にはこれまでのご協力に応えるとともに、めったに見られない断髪式を見学するチャンスでもあるので、会員の皆様の多数のご参加を募る次第です。
【募集概要】
1 料金(税込)は、下記のとおりです。
1階 マス席A(1~8列) 45,000円(4名分)(飲食代含まず)
1人当たり(4名利用の場合)11,250円 (3名利用の場合)15,000円
マス席B(9~12列)41,000円(4名分)(1人当たりの料金は1/4又は1/3)
マス席C(13~15列)37,000円(4名分)(1人当たりの料金は1/4又は1/3)
車いす席 (14列)9,000円(1名分)(付添人1名含む)
2階 イス席A(1~6列)7,000円(1名分)
イス席B(7~11列)5,000円(1名分)
イス席C(12~14列)4,000円(1名分)
飲食・お土産券 内容/お弁当、飲物、やきとり、記念品等
2 取りまとめに当たって
①できればマス席Aを利用したいと思っています。
②そのほかの希望の席は各個人のご都合で申し込みを受けますが、できれば会員同士の懇親が図れる近い席がいいのではないかと思います。
3 申込期限
2019年9月30日(月)
4 申込先、問合せ先

2019年8月5日
初めての格安航空で佐賀へ
宮本 常子
友人から佐賀旅行に誘われ、「佐賀も良い所らしいわよ」と図書館で佐賀県の本を借りてきてくれた。
福岡県と長崎県に囲まれ、あまり目だたない県だと思っていた。旅行社に申し込んだのは、だいぶ前だが、雨期にさしかかり少し憂鬱である。友人は私は「晴れ女よ」と意に返さない。
7月7日、成田空港からの出発なのだが、なかなか飛行機が到着しない。成田からは41名搭乗であとは中国からの観光客らしく、天候その他の事情で遅れているらしい。4時間も待って、ようやく春秋航空日本(Spring Airline Japan)という飛行機に乗ることができた。雨が降っていた成田も2時間少しで佐賀に着いてみると晴れていた。遅れたせいで、その日の観光は出来ず、添乗員さんは空港から呼子まで時間がかかるため、時間切れになる夕食の手配に忙しい。
呼子は新鮮なイカで有名な所で、追加料理にイカを希望する人を募集。出てきたイカは、踊っていて、お刺身と天ぷらにしてもらった。唐津のホテルは大きく、3つベッドがある広くきれいな部屋に二人で宿泊。
翌朝は日本三大松原の一つ虹の松原を眺めながら、極彩色の美しい本殿のある祐徳稲荷神社へ。
この神社は、伏見稲荷、笠間稲荷と並ぶ三大稲荷である。神社の境内はかなり広く、朱色の鳥居が幾つも重なるように並び通り抜ける所が、三か所もあって階段を登って行く。一番高い所にある「奥の院」の手前からは自然石を敷きつめた階段になっており、歩きにくい。もう10分程登ると奥の院到着だが、集合時間に間に合わないため残念ながら引き返す事にした。有田ポーセリングパークに立ち寄り、武雄神社が最後の観光である。市の天然記念物に指定された大楠の木の根元を見て自然の偉大さを痛感した。
弥生時代の暮らしを再現した日本最大級の環濠集落跡を見られなかったのが、残念でした。
帰りの飛行機は20~30分遅れましたが、成田空港には17時頃無事到着。旅費が安いなとは思いましたが、旅行社がJTBだったので、格安航空とは知らずに旅した初めての経験となりました。
2019年7月29日
中央大学学術講演会に出席して
矢崎 勝
2019年6月29日土曜日 中央大学主催、同学員会英語学会支部(OB会支部会長は43会松浦幹事)共催の学術講演会に出席しました。今年4月に開講した中大国際経営学部の深町英夫教授が講師で、演題は「中国の将来 日本の針路―150年の歴史から考える―」です。場所は日立金属・高輪和彊館で約60名の出席者でした。43会の会員も数名来ていました。
主な内容は次の通りです。
現在日本は中国とアメリカ二つの超大国の狭間にいる。中国に対しては相手の立場で考えることが肝要である。そのためには両国の歴史・背景を知る必要があり、過去を振り返るのが一番良い方法である。もともと中国は超大国であった時代が長い。中華帝国は周辺諸国と朝貢外交を確立、支配した。しかしながら150年前、陰りが出始める。
1. 清朝末期(1860~1900)
1879 琉球処分 明治政府は琉球藩を廃し、沖縄県を設置する旨中国に通告
1895 下関条約 日清戦争で日本勝利。朝鮮の独立、台湾を日本に割譲
1905 中国同盟会 東京で孫文が結成した中国最初の本格的政党。
2. 中華民国期(1910~1940)
1912 国民党創立(中国同盟会を改組)
1919 五・四運動 「公理/強権」 国民党が中国国民党へ
1926 蒋介石 中国国民党の主導権を握る
1931 満州事変 石原莞爾満州制圧
1937 盧溝橋事件 日本軍と中国軍衝突
1943 カイロ宣言 連合軍の対日方針 チャーチル、ルーズベルト、蒋介石
3. 中華人民共和国第一期(1950~1970)
1945 敗戦 台湾、朝鮮独立 中国大国の一員として回復
1949 中華人民共和国成立 毛沢東(共産党)
1951 サンフランシスコ講和条約/日米安保条約 中国とは講和していない
1964 東京五輪(中華人民共和国不参加)/第一回核実験
1972 沖縄返還/日中国交正常化 日台断交
4. 中華人民共和国第二期(1980~2010)
1992 南巡講話/天皇訪中 鄧小平改革・解放路線再開 経済成長始まる
2005・2012 反日暴動 日本の国連常任理事国入り拒む 尖閣諸島問題
2010 上海万博/GDP逆転
2015 WWⅡ戦勝70周年(北京)
5. 今後
中国は現在古代シルクロードの陸と海の経済圏構想「一帯一路」を推進し、軍事面でもNO2の大国であり、「G2」と言われ、アメリカと対等に近い。
習近平は、「中国夢」深圳を東洋のシリコンバレーにするといっており、また「中国模式」チャイニーズ・スタンダードのグローバル化など中国主導の世界秩序を作ろうとしている。
日本からは「トイレ革命」と言われる便利で衛生的なシャワートイレを導入する一方、日本の「インバウンド」(外国人旅行客)は中国人がトップで、今後も増加が予想される。これからは世界2位・3位の経済大国の戦略的関係が不可欠である。
2019年7月1日
今どき良い話
立岩 正義
九分九厘諦めていた。ところが奇跡が起こった。紛失してしまった黒色の皮革製定期券入れ(以下「定期券入れ」という)が戻ってきたのである。
6月5日(水)、白門43会の定例役員会を終え地下鉄、JRを乗り継ぎ帰途についた。自宅の最寄り駅「蘇我」の手前で定期券入れがないのに気づき、慌てた。シャツやズボンのポケット、立っている車内の足元付近を見回してもそれらしきものは見当たらない。困った、どうしよう。とりあえず駅員に事情を話し、西船橋~蘇我間の運賃410円を支払って改札口を出た。動揺は収まらない。定期券を紛失したのは、時間にして18時20分~19時20分頃、場所はJR船橋~千葉間及び千葉~蘇我間の電車内並びに船橋及び千葉両駅のベンチ付近。
現金2,000円、国民健康保険証、マイナンバーカード、東京駅開業100周年記念スイカ、明治神宮のお守りなどを定期券入れにいれていた。
帰宅後すぐJRの忘れ物センターに電話した。翌日の早朝6時15分頃にも電話した。しかし、いずれも届出はないという。6月10日(月)早朝、最終確認をするため(気持ちを切り替えるため)同センターに電話した。
「届いています。」
私の心の中をみるみる嬉しくもあり、ありがたい気持ちが充満していった。当日も翌早朝も時間外のため、事務処理がなされておらず「届出なし」の回答だったと推測する。
何かと世知辛い昨今、金品が戻ってきたこともさることながら、このような親切な人(拾得、届け出てくださった人は50代の女性とのこと)がいらっしゃることが、この上もなく喜ばしかった。当日は晩酌も進み、美酒に酔い痴れた。
今日、6月12日は75回目の私の誕生日である。4分の3世紀を生きてきた。100歳までの残りの4分の1世紀、25年間心身ともに健康で元気に過ごせるよう頑張ってまいりたい。
2019年5月27日
鹽野惠子展を開催します
鹽野 惠子

▲ やる気スイッチ P30号
会場は例年通り京橋のギャラリー「くぼた」です。
51メートルの壁を約42点でうめる予定です。人物画の教室に通っているものですから人物画が主体となりますが、風景画の評判が思いの外良い感じなので今回は風景も張り切りました。本郷の坂、秋葉原の鉄橋、庭園美術館等都内の風景に加えて横須賀沖の猿島、安曇野と普段行ったことのない地域にも足をのばして取材しました。この5月には日本の四季の微妙な移ろいを感ずるべく安曇野の風に吹かれてきました。北アルプスの常念岳、有明山が水田に映り、信濃富士と言われる有明山は静かに人びとの生活を見守っているように感じられました。コンクリートジャングルの真ん中で生活している人間にとって美しい自然との巡り会いは、新しい人との出会いのように感動と生きる活力を与えてくれます。
50の手習いで始めた油絵ですが、1年おきに個展を開くという小さな目標に向かって日々少しずつ努力することによって生活のリズムが出てきています。先日新聞のアンケート「人生をやり直したいと思ったことある?」に対して、やり直したい人は67パーセントと出ていましたが、亀井勝一郎は「たとえ下手でも、失敗してもいい。その刹那刹那に全力をあげて生きてみる以外にない。悔恨は必ず生ずるであろうが、それでいいのだ。」と言っています。
絵が描けなくて落ち込んで「こんちくしょう。やめてしまおうか。」と思うことも度々なのですが、トボトボでもいいから気をとりなおして、やはり進んで行くべきなのだと思います。
会場:GALLERY KUBOTA(本館)
場所:〒104-0031 東京都中央区京橋」2-7-11
(03-3563-0005)
交通:地下鉄銀座線「京橋駅」下車6番出口徒歩2分
都営地下鉄浅草線「宝町駅」下車A7出口徒歩2分
JR「東京駅」八重洲南口徒歩10分
